家財整理とは?費用や業者に依頼・相談するメリットを紹介
故人が亡くなって、通夜や葬式が終わり49日も終えた頃、家をどうするかという問題が残ります。さまざまな事情で誰も住む人がいない場合、家財整理を始めなければ家の処分ができません。
家財整理するためには、電化製品や家具などの大きなものから、衣類や写真などの思い出の品、貴重品を整理する必要があります。またその後の不用品の処分や売却なども手間や時間がかかる大変な作業です。
本記事では、自宅に残っている家財整理を行うポイントや、困った際に相談ができる業者・窓口などを紹介します。遺品整理業者に依頼する際の、メリット・デメリットもまとめましたので参考にしてください。
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家財整理とは?
家財整理は以下の2つの意味で使われることが多いです。
- 「遺品整理」「生前整理」「空き家整理」の総称
- 自宅に残された財産を整理・処分する作業
それぞれ詳しく解説します。
「遺品整理」「生前整理」「空き家整理」の総称
家財整理は「遺品整理」「生前整理」「空き家整理」の総称として使われます。それぞれの言葉の意味をまとめると以下の通りです。
種類 | 意味 |
---|---|
遺品整理 | 故人が残した思い出の品を整理して部屋を綺麗にする作業のこと。遺品をそのまま残すか処分するか、早めに決める必要がある。 |
生前整理 | 自身の遺品を本人自らが仕分けたり処分したりする作業のこと。遺品を本人自らが整理し何を残すかの決定権は本人にある。遺言書やエンディングノートを作成するケースも多い。 |
空き家整理 | 空き家にある家財を整理して部屋を綺麗にする作業のこと。家自体を売却したり解体することも多い。 |
それぞれの言葉を利用するシーンは異なるものの、「家財を整理する」という意味では同じです。
自宅に残された財産を整理・処分する作業
家財整理を文字通りに解釈すると「自宅に残された財産を整理・処分する作業」です。不要となった家財を処分するだけでなく、模様替えや買い替えも家財整理に含まれます。
不要なものを処分するだけの場合、専門的な知識は必要ありません。しかし、故人の持ち物である遺品を処分・整理する場合、遺産相続が関係してきます。
遺産相続には専門的な知識が必要となるため、専門の業者に依頼することが多いです。
家財整理の作業内容
家財整理の作業内容をまとめると以下の通りです。
- 不要となった家財を処分する
- 動産や不動産などの財産の整理を行う
- 不用品のリサイクル・売却を行う
- 部屋の中の清掃を行う
それぞれ詳しく解説します。
不要となった家財を処分する
家財整理のメインとなる作業内容は、必要のなくなった家財の処分です。古くなった家具や家電だけでなく、特に使う予定のない衣類や靴などが不用品の対象となります。
部屋の中にある家財によっては捨てる・捨てないの判断がしにくく、処分すべきかどうか困るものも多いです。趣味で集めたものや写真などの家財が多いと処分するか迷ってしまい、作業ペースは遅くなります。
そのため、1人で作業を進めるのではなく家族や親族に協力を依頼することが大切です。
動産や不動産などの財産の整理を行う
家財整理を進める際には、動産や不動産といった財産の整理が必要です。土地及び定着物を不動産といい、それ以外の自動車や貴金属、現金や美術品といった財産は全て動産に含まれます。
もし価値のある動産や不動産があったとしても、家族や親族が引き継ぐとは限りません。残された遺品をどう振り分けるかで揉めてしまい、相続トラブルとなるケースも多いです。
動産や不動産の相続手続きは複雑なため、相続を考慮するなら現金化するか目録を作るなどの手続きを進めましょう。
不用品のリサイクル・売却を行う
家財整理では不用品の処分を行いますが、まだ利用できるものはリサイクル、もしくは売却もできます。家具や家電の中に状態の良いものがあれば、高値で業者が買取をしてくれるケースも多いです。
ネットオークションやフリマアプリを使えば、買い手がすぐに見つかる可能性もあります。また、リサイクルショップや遺品の買取業者に回収を依頼するのも良いでしょう。
ただし、大きな家具や家電の持ち運びは大変なため、直接自宅に回収しに来てもらうことをおすすめします。
部屋の中の清掃を行う
不用品の処分が完了したら、部屋の中の清掃を行います。簡単な清掃でも問題ありませんが、部屋の汚れ具合によっては専門業者への依頼が必要となるケースも多いです。
プロに依頼すれば部屋が元の状態になるまで綺麗にしてくれ、気になる臭いも取り除いてくれます。ゴミが残っていないか、部屋の隅々までチェックしてくれるため安心です。
家財整理が完了した後に引っ越しを検討しているならば、プロに依頼することも検討しましょう。
家財整理の相談ができる業者・団体
家財整理で困ったことがあれば、以下の業者・団体に相談をしましょう。
- 遺品整理業者
- 一般社団法人 家財整理相談窓口
それぞれ詳しく解説します。
遺品整理業者
遺品整理業者とは、遺品の整理や処分などを請け負う専門業者です。遺品整理に関する相談にのってくれるため、家財整理中に起こりがちな相続トラブルも避けられます。
また、遺品整理業者は以下のサービスに対応しています。
- 遺品の片付け・仕分け作業
- 遺言書や土地の権利書など、重要書類の捜索
- 不用品の回収・処分
- 遺品買取
- 遺品供養
- 特殊清掃・簡易清掃
優良企業であれば遺品整理士が在籍しているため、相談すればスムーズに家財整理を進めることが可能です。ただし、中には悪質なサービスを提供する業者も多いため、事前に公式サイトをチェックしましょう。
一般社団法人 家財整理相談窓口
「一般社団法人 家財整理相談窓口」は、家財整理に関する相談ができる団体です。遺品整理や空き家整理に特化した信頼のある業者のみが集まり、相談業務を行っています。
普段から家財整理に関する講演活動や講習、指導などを行っており、相談窓口ではプロの意見を聞くことが可能です。また、ホームページでは家財整理に関する新しい情報を取得できます。
家財整理を遺品整理業者に依頼するメリット
家財整理を遺品整理業者に依頼した場合、以下のメリットがあります。
- プロである遺品整理士に依頼できてスムーズに家財整理を進められる
- 全ての家財整理作業を任せられる
- 家財の回収だけでなく買取も依頼できる
それぞれ詳しく解説します。
プロである遺品整理士に依頼できてスムーズに家財整理を進められる
家財整理を専門とした業者の中には、遺品整理士という専門の資格を持った方が在籍している場合もあります。遺品整理士は家財を取り扱うプロであり、経験豊富な人でないと資格を取得できません。
優良企業であれば遺品整理士が在籍しているため、スムーズに家財整理を進めることが可能です。また、家財整理に関する相談にものってくれるため、相続トラブルを避けられます。
全ての家財整理作業を任せられる
業者に依頼をすれば、全ての家財整理作業を任せることが可能です。家財を整理する時間が短縮されるだけでなく、重いものを運び出す手間も省けます。
ただし、処分や持ち運びが大変な家財のみ業者に回収してもらい、小さな家財は自分たちで処分する方法を選ぶという選択肢もあります。自分たちである程度整理をすれば、大切な家財を誤って業者に回収される心配もありません。
家財の回収だけでなく買取も依頼できる
遺品整理業者は家財の回収だけでなく買取も依頼できます。1度依頼すればすべての作業が完了するため、作業がスムーズです。
また、経験豊富なプロが業者には集まっているため、大切な財産となる家財を探すサポートも実施します。もし自分だけで家財整理をする場合、不用品の仕分けをしたりゴミを処分したりとかなりの労力が必要です。
テーブルやタンスなど処分に困る家財も、遺品整理業者に依頼をすれば代わりに処分してくれます。
家財整理を遺品整理業者に依頼するデメリット
家財整理を遺品整理業者に依頼した場合、以下のデメリットがあります。
- 自分達で家財整理をするより費用がかかる
- 悪質な遺品整理業者とトラブルになることもある
それぞれ詳しく解説します。
自分達で家財整理をするより費用がかかる
遺品整理業者に依頼をすると、自分達で家財整理をするより費用がかかるというデメリットがあります。
しかし、自分で家財整理を進める場合でもある程度の費用はかかるため注意しましょう。例えば、家財の処分に借りたレンタカー代や不用品の処分費用などがかかるケースもあります。
そのため、費用対効果を考えながら遺品整理業者に家財の整理を依頼するか検討しましょう。
悪質な遺品整理業者とトラブルになることもある
遺品整理業者の中には、悪質なサービスを提供する業者も存在するため注意しましょう。例えば、相場と大きくかけ離れた見積もりを提示する業者は、高い追加料金を請求してくる悪徳業者もいます。
金銭トラブルを避けるためにも、最低でも3社程度から見積もりをもらい、しっかりと比較・検討をすることが大切です。口コミをチェックしたり問い合わせをした際の対応を見ることで、悪質な遺品整理業者を見分けることができます。
家財整理にかかる費用の相場
家財整理にかかる費用の相場は、間取りによって変化することがほとんどです。例えば、奈良県の遺品整理業者に家財の片付け・回収を依頼した場合の相場をまとめると、以下の通りです。料金相場については「みんなの遺品整理」を参考に、ミライルで独自の調査を行い算出したものです。
間取り | 1R・1K | 1DK | 1LDK | 2DK | 2LDK | 3DK | 3LDK | 4LDK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
遺品整理の 料金目安 | 32,501円〜 | 60,750円〜 | 73,115円〜 | 98,131円〜 | 119,060円〜 | 145,975円〜 | 165,906円〜 | 200,408円〜 |
ミライルの 料金目安 | 25,000円〜 | 45,000円〜 | 54,000円〜 | 56,000円〜 | 80,000円〜 | 85,000円〜 | 140,000円〜 | 180,000円〜 |
ミライルの 作業時間 (人数) | 1時間〜2時間 (1名) | 1時間〜2時間 (2名) | 2時間〜3時間 (2名) | 2時間〜4時間 (3名) | 3時間〜5時間 (4名) | 4時間〜6時間 (4名) | 4時間〜6時間 (4名) | 7時間〜5時間 (5名) |
引用:みんなの遺品整理
処分品の重さや廃棄方法、建物の立地によっては追加料金が発生する場合もあるため注意しましょう。遺品整理業者・ミライルまごころサービスであれば、見積もりが完了した後の追加料金は一切いただいておりません。
家財整理でご相談したいことがありましたら、ぜひ1度お問い合わせください。
家財整理・遺品整理業者の選び方|コツ3選
家財整理や遺品整理を専門とした業者を選ぶ際には、以下の点に気をつけながら選びましょう。
- 料金が明確で作業後に追加の費用徴収がない業者を選ぶ
- 家財・遺品整理の専門知識や資格を保有している優良業者を選ぶ
- 訪問見積もりに対応してくれた業者を選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
料金が明確で作業後に追加の費用徴収がない業者を選ぶ
家財整理や遺品整理に詳しい業者に依頼する場合、料金が明確で作業後に追加の費用徴収がない業者を選びましょう。見積もりの際、サービス内容や料金の内訳がはっきりと示されているところは信頼できる業者と言えます。
もし見積もり金額が安すぎると、後で高額な追加費用が発生する恐れもあるため注意しましょう。家財整理に詳しい専門業者への依頼で失敗しないためにも、複数の業者に見積もりを依頼をすることが大切です。
家財・遺品整理の専門知識や資格を保有している優良業者を選ぶ
家財整理や遺品整理に詳しい業者を選ぶ際には、専門知識や資格を保有している優良業者を選びましょう。例えば、遺品整理を依頼するならば「一般社団法人 遺品整理士認定協会」に選ばれた業者を選べば安心です。
また、「廃棄物収集運搬許可証」や「遺品整理士」といった専門資格を持っていれば、優良な業者と言えます。もし1つも資格を持っていない場合、悪徳業者の可能性が高くなるため注意しましょう。
訪問見積もりに対応してくれた業者を選ぶ
家財整理や遺品整理を専門とした業者を選ぶ場合、訪問見積もりに対応してくれる業者を選ぶのが得策です。正しい見積もりを出すためには、家の中にある不用品の量を見る必要があります。
訪問見積もりを実施して明確な金額を出してもらえば、後で追加料金が発生する心配もありません。もし訪問見積もりに対応してくれない場合、追加料金が発生し、見積もり額と大きな差が出る可能性も高いです。
金額面で後悔しないためにも、家財整理にどれくらいの費用がかかるのか複数社に調査してもらいましょう。
家財整理を進める際の注意点
家財整理を進める際には、以下の点に注意しましょう。
- 無理のないスケジュールを立てる
- 家財整理で捨ててはいけないものを把握する
- 大人数で家財整理を進める場合は近隣の住民に配慮する
- 家財の中に買取できるものがあれば業者へ買取を依頼する
それぞれ詳しく解説します。
無理のないスケジュールを立てる
家財整理を進める際には、無理のないスケジュールを立てましょう。慌てて家財整理を進めてしまうと、大切なものまで一緒に処分してしまい後悔する恐れもあります。
また、家財の中に故人の遺品が残っている場合、想像以上に時間がかかることも多いです。大切な遺品を片付ける作業は、肉体的にも精神的にもかなりの負担を伴います。
家財整理を行うべき時期に明確な決まりはないため、余裕をもって作業に取り組みましょう。
家財整理で捨ててはいけないものを把握する
家財整理で捨ててはいけないものを事前に把握しましょう。税金関係の書類や不動産の権利書など相続に関連する書類は、事前に仕分けをして処分しないようにすることが大切です。
もし価値ある家財を意図的に売却したり処分した場合は、「法定単純承認」とみなされる場合もあります。法定単純承認とは、プラスとマイナスの財産両方を相続することです。
家財整理中に相続トラブルに発展するケースも多いため、家族や親族と相談しながら片付け作業を進めましょう。
大人数で家財整理を進める場合は近隣の住民に配慮する
大人数で家財整理を進める場合、近隣住民に配慮するようにしましょう。家財整理中、人の出入りを頻繁に繰り返したり重いものを車に積んだりするとかなりの騒音が発生します。
また、駐車スペースがなく車を停めれなかった場合、近隣に迷惑をかけてしまう可能性が高いです。そのため、時間帯を考慮しながら家財整理を進めるか、事前に迷惑がかかることを伝えておくなどして対処しましょう。
家財の中に買取できるものがあれば業者へ買取を依頼する
家財の中に買取できるものがあれば、業者に買取依頼の相談をしましょう。家財整理や遺品整理を専門とした業者の中には、不用品回収と同時に買取も実施してくれるケースもあります。
また、遺品整理業者であれば大切な遺品を売るべきかどうかの相談も可能です。遺品整理士といったプロが在籍していれば、過去の経験から的確なアドバイスももらえます。
家財の中には買取不可なものも多いため、問い合わせをして相談してみましょう。
家財整理のご相談・お見積もりはミライルまごころサービスへ
家財整理は、家族や親族が遺品や不用品を整理・処分しますが、近年は専門業者に依頼するケースが増えています。
財産の管理なども含まれる場合は、正しい知識のある専門業者に依頼すればよりスムーズに家財整理が行えます。
依頼する際には費用がかかるため、費用対効果を考慮しながら依頼するか検討してみましょう。
もし家財整理のことでお困りの際には、『ミライルまごころサービス』にお任せください。遺品整理士の資格を持ったプロが、家財の片付けや回収、買取を実施します。
24時間365日いつでも対応していますので、ぜひお気軽にご連絡ください。