遺品整理で残すもの12選を紹介|残すものを仕分ける前に確認すべきことや仕分けのポイントも解説
遺品整理では何を残すのか決めるのが肝心です。遺品の中には思い入れが強いものや、金銭に関わるものもあるでしょう。そのため他の遺族の事も考えないと、後々トラブルに発展する可能性があります。
遺品整理で残すものを仕分ける際のポイントまとめ、遺品整理で残すべきものをリストにしました。リストを確認しながら遺品整理を行えば、失敗することなく遺品整理を進められます。ぜひ参考にしてみてください。
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遺品整理で残すものを仕分ける前に確認すべきこと
遺品整理で残すものを仕分ける際には、事前に以下のポイントを確認しましょう。
- 残した遺品を管理するスペースは確保できるか
- 残した遺品を誰が管理するか
それぞれ詳しく解説します。
残した遺品を管理するスペースは確保できるか
遺品整理を始めると、思い出の品や貴重品など残したいものが多く見つかります。食器や骨董品、写真などさまざまなものが出てくるでしょう。
残した遺品を大切に保管しておきたいけど、スペースがなく管理に困るといった事例は非常に多いです。そのため、遺品整理を進めていく際には残した遺品を管理できるスペースがあるかを事前にチェックしましょう。
どのくらいのスペースが確保できるかを把握すれば、スムーズな遺品整理が期待できます。
残した遺品を誰が管理するか
残した遺品を誰が管理をするのか、遺族だけでなく親族も合わせて事前に話し合いましょう。遺品整理中に最も多いトラブルは、親族同士での相続トラブルです
遺品の中には資産価値の高いものも多く、管理する人には責任が問われます。遺族や親族が納得できる人物に管理を任せるなどし、未然にトラブル防ぐことが大切です。
参考:相続放棄する時の遺品整理の注意点について解説
遺品整理で残すものを仕分けるポイント
遺品整理で残すものを仕分ける際には、以下のポイントを抑えておくことが大切です。
- 捨ててはいけないものを把握する
- 残すべきか迷うものは残す
- アルバムなどの思い出はデータ化する
- 遺品整理のプロに頼むのも1つの方法
それぞれ詳しく解説します。
捨ててはいけないものを把握する
遺品の中には捨ててはいけないものもあるため、事前に把握することが大切です。例えば、遺言書や通帳、資産価値のあるものなどはすべて残すべきものに該当します。
もし大切な遺品を誤って捨ててしまうと、親族トラブルに発展する可能性が高いです。また、レンタル品を処分すると賠償金を請求されてしまうため注意しましょう。
残すべきか迷うものは残す
残すべきか悩む場合は、一旦保留にして残しておきましょう。故人との思い出ある品物であれば、なかなか処分には踏み切れないものです。
また、資産価値のある遺品であれば売却もできます。今すぐに処分する必要もないため、一旦保留にしておき数ヶ月後に残すか処分すべきかを決めるのが得策です。
アルバムなどの思い出はデータ化する
アルバムや写真といった遺品は、故人との想い出です。アルバムを見て故人を思い返すことも多いため、できる限り捨てずに残しておきましょう。
もしアルバムや写真の量が多い場合は、データとして保管するのがおすすめです。写真専門店やコンビニのコピー機などを使えば、簡単にデータ化できます。
遺品整理のプロに頼むのも1つの方法
遺品整理の仕分けがうまくできない場合、業者に依頼するのも検討しましょう。遺品整理業者に依頼すれば、これまでの経験や知識を活かして、残すべきものと処分すべきものを判別してくれます。
業者によっては、遺品取り扱いのプロである遺品整理士が在籍しており、具体的なアドバイスを貰うことも可能です。残すかどうかの判断に困ったら、依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
参考:おすすめの遺品整理業者の選び方を紹介
金銭に関わる遺品整理にて残すべきものリスト
金銭に関わる遺品整理にて残すべきものを紹介します。まとめると以下の通りです。
- 遺言書・エンディングノート
- 通帳・現金・有価証券・保険証券
- 土地の権利書
- 公共料金の請求書・領収書
- クレジットカード・キャッシュカード・デビットカード
- 交通系電子マネー(Suica・PASMO)やQRコード決済に関するもの
- 年金手帳
- スマートフォン
それぞれ詳しく解説します。
遺言書・エンディングノート
遺品整理中に遺言書やエンディングノートを見つけたら、大事に保管しましょう。それぞれ相続に関する故人の言伝だけでなく、故人が残してほしいと思う遺品が記されている場合もあります。
例えば、遺言書に「この品は残しておいてほしい」と書かれていた場合、指定のあった品物の処分はできません。書式内容に問題がなければ、遺言書は法的拘束力を持ちます。
故人様の意思が確実に記された貴重な書類でもあるため、大切に保管することが大切です。
通帳・現金・有価証券・保険証券
通帳や現金、証券などはすべて遺産として扱われるため、残すべき遺品と言えます。銀行口座は名義人が亡くなったタイミングで凍結され、現金を引き出すためには手続き用の書類が必要です。
もし10年近く出し入れしていない『休眠預金』があっても、所定の手続きを済ませることで払い戻しもできます。
「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」にもとづき休眠預金となった場合でも、当行を通じて、引き続き払い戻すことができます。
引用元:三菱UFJ銀行「長期間使用していない預金等のお取扱いについて」
机や本棚、タンスの中に隠されている場合もあるため、遺品整理中に確認しましょう。
土地の権利書
遺品整理を進めていくと、土地の権利書が見つかるケースもあります。表紙には「不動産登記権利情報」と書かれており、土地の所有者であることを示す重要な書類です。
中には「地券」と言って、明治時代の文字で書かれて読めない権利書が発見される場合もあります。権利書は土地の所有者や管理者を示す大切な書類でもあるため、見つけた際には大切に保管しましょう。
公共料金の請求書・領収書
公共料金やサービスの請求書、領収書を見つけたら、捨てずに残しておきましょう。書類に書かれているお客様番号を頼りに調べれば、引き落とし情報が確認できます。
無用なトラブルを防ぐためにも、大事に保管しておくことが大切です。
クレジットカード・キャッシュカード・デビットカード
本人情報の記載があるカード類は、すべて残すべき遺品に該当します。故人が持っていたクレジットカードやキャッシュカード、デビットカードなどは解約手続きが必要です。
また、クレジットカードは直近の利用履歴や引き落とし対象の口座に預金残高があるかの確認ができます。公共料金の支払いを停止したい場合にもカード情報が必要となるため、見つけたら大切に保管しましょう。
交通系電子マネー(Suica・PASMO)やQRコード決済に関するもの
交通系電子マネーやQRコード決済に関するものを見つけたら、大切に保管しましょう。
電子マネーの種類によっては、発行元が払い戻しに対応してくれるケースがあります。電子マネーの発行時に支払った預かり金500円に加えて、チャージ金額から手数料を差し引いた金額を返金されるのが一般的です。
また、QRコード決済に関するものはクレジットカードや銀行口座にて決済を行います。遺品整理中にQRコード決済に関する書類やメモを見つけたら、残しておくと安心です。
年金手帳
遺品整理中に年金手帳を見つけたら、大切に保管しましょう。年金手帳は、年金の受け取りを解除したい場合に利用します。
また、未支給年金の届け出を行う際には死亡届が必要となり、届出には基礎年金番号と年金コードの記載が必須です。届出が遅れて年金を受け取ると、後日返金を求められるため注意しましょう。
参考:日本年金機構「年金受給者が亡くなりました。何か手続きは必要ですか。」
スマートフォン
遺品整理中にスマートフォンを見つけたら、大切に保管をしましょう。スマートフォンの中には個人情報が蓄積されているためです。
もし思い出の写真や動画が保存されている場合、デジタル遺品整理として専門家に依頼すればデータを抜き出すことも可能です。ただし、遺品整理中にスマートフォンのパスワードを記したメモ書きが見つかるケースもあります。
そのため、遺品整理中は机の中や引き出しの裏などにメモ書きが残っていないか確認しましょう。
返却が必要な遺品整理にて残すべきものリスト
返却が必要な遺品整理にて残すべきものを紹介します。まとめると以下の通りです。
- 身分証明書や印鑑類
- 働いていた会社からの貸与品
- リース商品
- 自宅や倉庫・金庫の鍵類
それぞれ詳しく解説します。
身分証明書や印鑑類
故人の身分証明書は死亡した後の手続きで必要になるため、大切に保管しましょう。身分証明書や印鑑があれば、公共料金の解約手続きや不動産・保険の内容の確認ができます。
手続きがすべて完了したら、身分証明書の返却を行いましょう。故人が運転免許証を保有していた場合、警察や運転免許センターへの返却手続きが必要です。
ただし、マイナンバーカードは死亡届を提出すれば自動的に失効するため、返却する義務はありません。もし返却する場合は、各市区町村の窓口で手続きを行いましょう。
働いていた会社からの貸与品
故人が会社に勤めていた場合、会社からパソコンやスマートフォンを借りている場合があります。会社からの貸与品は返却する必要があるため、保管しておきましょう。
もし貸与品を見つけた場合、すぐに返却できるよう事前に準備をしておくと便利です。段ボールの中に貸与品をまとめて、会社からの連絡を待ちましょう。
もし数ヶ月たっても連絡がない場合は、会社に確認の電話をするのが丁寧な対応と言えます。
リース商品
故人がリース商品を利用していた場合、借りていた商品だけでなく契約書も残すべきものに該当します。契約書には支払い状況や契約期間が記されているだけでなく、契約先の電話番号を確認することが可能です。
リース商品として利用されることの多いアイテムをまとめると、以下の通りとなります。
- リクライニングベッド
- 椅子
- 介護用品
- インターネットモデム
- ルーター
リース商品には契約先の情報が記されたシールが貼ってあることも多いため、遺品整理中に確認しましょう。
自宅や倉庫・金庫の鍵類
自宅や倉庫、金庫など、故人が所有していた鍵類はすべて残すべきものに該当します。どこの鍵かわからない場合でも、金庫の鍵である可能性を考え、間違って処分しないよう注意してください。
もし金庫の鍵を紛失した場合、解錠には数万円という費用が発生するケースもあります。専門の業者に依頼すると時間だけでなく費用もかかるため、大切に保管しましょう。
買取が可能な遺品整理にて残すべきものリスト
遺品整理にて買取が可能な遺品・残すべき遺品を紹介します。まとめると以下の通りです。
- 貴金属
- 着物
- カメラ
- 美術品・骨董品
- 時計
- ゴルフ用品
- ブランド品
- ジュエリー
- 家具・家電(パソコンやスマホも含む)
- 車
それぞれ詳しく解説します。
貴金属
ネックレスや指輪などの貴金属は売却できるため、捨てずに残しておくのが得策です。買取業者に依頼をすれば、高値で買い取ってくれるケースがあります。
ただし、勝手に売却すると相続トラブルに発展するリスクもあるため、事前確認を忘れずに行いましょう。
着物
着物は売却価値があるため、残すべきものとして扱われます。ものによっては、数万円〜数十万円単位で売却することも可能です。
きちんと保管することで価値が保たれるため、遺品整理中に見つけた際は丁寧に扱いましょう。
カメラ
遺品整理中にカメラを見つけた場合、大切に保管しておきましょう。デジタル一眼レフカメラといった高価なカメラは、高値で売却できます。
レンズやストラップなどの付属品もセットで揃えておけば、高額で買い取ってくれる可能性が高いです。
美術品・骨董品
希少性のある美術品や骨董品は、高値で売却できる可能性が高い遺品です。価値がわからずとも、査定してもらうためにも大切に保管しておきましょう。
業者によって買取価格の差が生じやすいため、複数の業者に見積もりを依頼するのが得策です。
時計
ロレックスやオメガといった高級時計は残しておくべき遺品と言えます。中には数十万円で買取ってくれるケースもあるため、見つけたら大切に保管しましょう。
ケースや保証書があるかないかで査定額に大きな違いが生まれるため、一緒に提出するのが得策です。
ゴルフ用品
ゴルフ用品はもともとの定価が高いため、残すべき遺品として扱われます。査定に出すことで高価買取を実施してくれる業者は多いです。
ヘッドクラブ単品ではなくセットにて売却した方が査定額が高くなるため、まとめて買取を依頼しましょう。
ブランド品
ブランド品のアイテムは高価買取が期待できるため、遺品として残すべきものに該当します。腕時計やバッグなど、ブランド品の品物はさまざまです。
本物という証明でもある「ギャランティカード」を用意しておけば、より高価買取が期待できます。
ジュエリー
プラチナやダイヤモンドが使用されたジュエリーは、希少価値の高い素材を使っていることから買取されやすい遺品です。遺品の買取を希望する場合は、残しておくべきアイテムと言えます。
ただし、買取業者によって査定基準が異なるため、複数の業者にて見積もり依頼を出すのが得策です。
家具・家電(パソコンやスマホも含む)
高級家具や家電が遺品として出てきた場合、買い取ってくれる可能性があります。古いモデルや使い込んでいる家具・家電が出てきたら、万が一に備えて残しておくと良いでしょう。
ただし、業者によって家具・家電の買取を受け付けていない事例も多いため注意が必要です。
車
車が遺品として残っている場合、廃車にするか売却するかを選択する必要があります。乗車をせずに置いておいても税金がかかるため、注意が必要です。
車を売却すると相続扱いになるため、相続人と相談して残すかどうかを決めましょう。
遺品整理で残す必要がないもの
ほとんどの遺品は残すかどうか迷うものばかりですが、中には残す必要がないものも含まれます。残さずに処分すべき遺品の事例をまとめると、以下の通りです。
- 不用品やゴミ
- 賞味期限の近い飲食物
- 1年以上使用しておらず、資産価値のない遺品
- 汚れている・穴が空いている・劣化している衣類
- 古くなった家電や家具
- 下着類
遺品整理で残す必要がないものが出てきたら、処分をしましょう。自分で遺品を処分する場合は、自治体の指示に従う必要があります。
基本的に、不用品やゴミの処分方法は自治体ごとに定められているため、処分前に確認しましょう。もし残す必要がない遺品が多い場合、遺品整理業者に依頼することで片付けがスムーズになります。
参考:衣類の遺品整理の方法や確認することを解説
自分での遺品整理や残すものの判断が難しい場合は遺品整理業者へ相談しよう
初めての遺品整理であれば、慎重に進める必要があります。残すべきものを誤って捨ててしまうと、相続トラブルに発展したり賠償金を請求される恐れもあるため注意が必要です。
もし自分で遺品整理を進めるのが困難な場合や残すものの判断が難しい場合、遺品整理業者への依頼も検討しましょう。遺品整理業者を利用すると、遺品の仕分けから不用品の処分、売却までを業者がすべて代行してくれます。
精神的・肉体的な負担を感じずに遺品整理が済むため、ぜひ遺品整理業者へ相談をしてみてください。
参考:遺品整理業者とのよくあるトラブル例
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遺品整理で残すべきものをリストにしてご紹介しました。とくに相続に関するものは、取り扱いに注意しないとトラブルになる可能性が高い傾向にあります。
遺品整理で残すべきもののリストを参考にして、遺品整理のトラブルを回避していただけたら幸いです。
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