遺品整理の注意点を解説|準備・確認すべきものや業者依頼時に注意すべきポイントを紹介
遺品整理を始めようとしたが、どこから手をつけていいかわからないという方は多いです。モノの価値がわからずに捨ててしまったり、二束三文で売ってしまったりする人もたくさんいるのが実情です。価値があるものを捨てないで済むようにするためにはどのようにすればよいのでしょうか。
本記事では、遺品整理で知っておくべき注意点をくわしく解説します。自分では遺品整理が難しいと感じた方に向けて、遺品整理業者を選ぶ注意点についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
奈良の遺品整理 ミライルまごころサービスへメールで無料相談する>>
遺品整理を始める前の注意点
遺品整理を始める前には、以下の点に注意しましょう。
- 事前に遺族や親族に相談をする
- 遺言書やエンディングノートがないか確認する
- 遺品整理で捨ててはいけないものを把握する
- いつから遺品整理を進めるかスケジュールを立てる
- デジタル遺品が残されていないか確認する
それぞれ詳しく解説します。
事前に遺族や親族に相談をする
遺品整理を行う場合、勝手に進めるのではなく遺族や親族に相談しましょう。もし相談せずに遺品整理を進めてしまうと、相続トラブルに発展する恐れがあります。
遺品をどう処分するか話し合いをしなかった結果、遺族や親族との関係が悪くなったというケースは多いです。そのため、遺品整理を行う日程や残すべき遺品の種類など、細かい内容の共有をしましょう。
事前に話し合いをしておくことで、金銭面でのトラブルを避けられます。
遺言書やエンディングノートがないか確認する
遺品整理を進める前に、遺言書やエンディングノートがないか確認しましょう。遺言書には遺品をどのように処分してほしいか、誰に相続品を振り分けるか詳しく書いている可能性があります。
また、故人が終活を進めていた場合、エンディングノートを残しているケースも多いです。エンディングノートに法的効果はないものの、故人の意志を確認できます。
どの遺品を残すべきか、または処分すべきか記されている場合もあるため、早めに捜索しましょう。
遺品整理で捨ててはいけないものを把握する
遺品整理を始める前に、捨ててはいけない遺品を把握しましょう。公的に捨ててはいけないものの例をまとめると、以下の通りです。
- 遺言書
- 現金
- 通帳
- 印鑑
- 身分証明書・保険などの契約書類
- 本人情報の記載のあるカード類
- 支払通知書
- 鍵
- 故人宛に届いた手紙
- デジタル遺品
- レンタル品
- 相続人が欲しがりそうなもの
- 美術品や貴金属
- 写真や賞状・記念品
遺品の中には、死亡後の手続きに必要な書類だけでなく、大切な相続品が含まれます。相続トラブルを避けるためにも、事前にチェックしましょう。
いつから遺品整理を進めるかスケジュールを立てる
いつから遺品整理を進めるのか、始める前に明確なスケジュールを立てましょう。遺品整理を行うべきタイミングに明確な決まりはないものの、一般的には以下のタイミングにて行われます。
- 四十九日法要を終えて落ち着いたとき
- 公共機関への手続きを終えた後
- 葬儀を終えた直後
- 相続税が発生する10ヶ月以内
- 気持ちの整理がついた後
スケジュールを決めたら、遺族や親族に伝えましょう。勝手に遺品整理を進めると、相続トラブルに発展する恐れもあるため注意が必要です。
参考:財務省
デジタル遺品が残されていないか確認する
遺品整理を進める際には、デジタル遺品が残されていないか確認しましょう。デジタル遺品とは、故人が残したPCやスマホといった電子機器やネット上に残った情報を意味します。
SNSやネット上で管理しているお金などのデータは、全てデジタル遺品です。また、故人が残したデジタル機器やデータは、遺族にとって大切な財産になります。
相続に関わってくるものも含まれるため、必ず確認しましょう。
遺品整理当日に向けて準備・確認すべきもの
遺品整理を進めるまでに、以下の項目について準備、または確認しましょう。
- 役割分担を決めておく
- 遺品整理に必要な道具を揃えておく
- 電気と水道は使えるかを確認する
- 遺品整理を自分でするか業者に依頼するかを決める
- 死亡届の提出など死亡後の手続きを済ませてから遺品整理を行う
それぞれ詳しく解説します。
役割分担を決めておく
遺族や親族と一緒に遺品整理を進める際には、それぞれの役割を決めましょう。役割を決めておけば、片付けがよりスムーズに進みます。
例えば、アクセサリーや指輪といった貴重品を扱うのは女性で、重い家具や家電などを運ぶのは男性が最適です。また、遺品を車で持ち運んで処分するなら、運転できる人に不用品処分を依頼すると良いでしょう。
ただし、遺品を誤って処分するとトラブルに発展する恐れもあるため、役割分担は慎重に行うことが大切です。
遺品整理に必要な道具を揃えておく
遺品整理を自分たちで行う際には、必要な道具類を事前に揃えておく必要があります。例えば、以下の道具類を持っておけば安心です。
- ハサミ
- 段ボール
- ガムテープ
- 清掃道具類
- 油性ペン
- 軍手
- 汚れてもいい服
- 地域指定のゴミ袋
- 掃除道具類
遺品整理当日は、さまざまな遺品が出てくる可能性があります。そのため、準備できるものは多めに用意しておきましょう。
電気と水道が使えるかを確認する
もし遺品整理を業者に依頼する場合、電気と水道が使える状態か確認しましょう。遺品整理が完了した後は、部屋を綺麗にしなくてはいけません。
掃除機をかけたり窓ガラスを拭く際には、電気と水が必要になります。放置していた空き家の遺品整理を行う場合、電気と水が止まっていることもあるため注意しましょう。
遺品整理を自分でするか業者に依頼するかを決める
遺品整理を自分でするのか業者に依頼をするか、事前に決めましょう。近年は遺品整理業者に依頼するケースも増えていますが、自力で遺品整理を進めたいと考える方も多いです。
「大切な遺品を知らない人に触らせたくない」という想いから、自分で遺品整理を進める方もいます。ただし、全ての遺品整理を自分でやると労力と時間がかかる点は大きなデメリットです。
後悔のない遺品整理を行うためにも、時間や金銭面を考慮しながら選びましょう。
死亡届の提出など死亡後の手続きを済ませてから遺品整理を行う
遺品整理を行う際は、事前に故人の死亡届の提出やその他の必要な手続きを先に行いましょう。以下、死亡届以外の主な公的に必要な手続きを紹介します。
- 年金受給停止手続きの実施
- 介護保険資格喪失届の提出
- 住民票の世帯主変更届の提出
- 雇用保険受給資格者証の返還
- 国民年金の死亡一時金請求
- 葬祭費用・埋葬料請求
- 高額医療費の申請手続き
- 遺族基礎年金・遺族厚生年金の請求
死亡後から提出までに期限のある手続きも多いため、必ず遺品整理より前に実施しましょう。
遺品整理当日の注意点
遺品整理を行う当日は、以下の点に注意しましょう。
- 重要書類や売却予定の貴重品類は個別で管理する
- 資産価値のある遺品は法律の専門家へ相談する
- 遺品を勝手に持ち出し・処分しない
- 故人の大切な遺品が出てきたら形見分けも検討する
- 遺品整理中は近隣への配慮が必要
それぞれ詳しく解説します。
重要書類や売却予定の貴重品類は個別で管理する
遺言書や不動産鑑定書など相続に関わる書類を見つけた場合、個別で管理しましょう。もし誤って重要書類を処分してしまうと、訴訟問題が発生する恐れもあります。
また、高値で売買できる家具・家電、貴金属類を見つけた際も、自分たちで保管・管理することが大切です。もし遺品の片付けを全て業者に任せてしまった場合、資産価値のある遺品が盗まれる可能性も出てきます。
大切な資産を守るためにも、重要書類や貴重品類は個別で管理しましょう。
資産価値のある遺品は法律の専門家へ相談する
遺品整理中に金品や株、不動産といった資産価値のある遺品を見つけたら、法律の専門家へ相談しましょう。もし勝手に遺品を処分、または売却すると相続トラブルに発展する恐れもあります。
また、そのまま不動産を放置していると近所から苦情がくるケースも多いです。そのため、相続に詳しい弁護士や税理士に相談をしてから対策を練りましょう。
遺品を勝手に持ち出し・処分しない
遺品整理を進める際には、勝手に遺品を持ち出したり処分したりしてはいけません。故人が残した遺品は全て資産として捉えられ、勝手に持ち出しをすると親族同士で揉める原因となる可能性があります。
また、誰にも相談せず売却・廃棄処分をしてしまった場合、法律違反として扱われる場合もあるため注意が必要です。最悪の場合、訴訟トラブルにまで発展する可能性も十分にあるため、必ず遺族や親族に確認をしてから処分するかを決めましょう。
故人の大切な遺品が出てきたら形見分けも検討する
遺品整理を進めていく中で、故人が趣味として使っていた大切な遺品が出てきたら形見分けも検討しましょう。形見分けとは、故人が愛用していたものを親戚や知人に分けることを意味します。
親族や知人によっては、故人が生前に形見分けの約束をしているケースも多いです。もし知らずに処分をしてしまうと、トラブルに発展する可能性もあります。
故人が残した遺言書やエンディングノートに形見分けについて書かれている場合もあるため、事前に確認しましょう。
遺品整理中は近隣への配慮が必要
遺品整理中は人の出入りが激しくなり騒音が響きやすくなるため、近隣への配慮を徹底しましょう。もし遺品整理を進める際には、事前に近隣住民へ通達しておくと親切です。
土日祝は仕事が休みという人も多く、迷惑がかかる可能性もあるため、作業日は平日を選ぶように心がけましょう。ただし、業者によっては休日での作業を依頼すると追加料金を請求される場合もあるため注意しましょう。
遺品整理業者「ミライルまごころサービス」であれば、土日祝関係なく平日と同じ金額で遺品整理をサポートいたします。
遺品整理は業者への依頼がおすすめ
遺品整理を進めるのであれば、業者への依頼も検討しましょう。遺品整理業者へ依頼すると、以下のメリットがあります。
- 心身の負担を減らすことも可能
- 遺品の供養や買取もしてくれる
- 相続に関する専門的なアドバイスがもらえる
それぞれ詳しく解説します。
心身の負担を減らすことも可能
遺品整理業者に依頼をすれば、心身の負担を減らせます。遺品整理は亡くなった家族の遺品を整理する行為でもあるため、肉体的にも精神的に辛くなることも多いです。
家の中にある全ての遺品を丸ごと整理する場合もあるため、想像以上に大変です。その点、遺品整理業者に依頼をすれば全ての片付けをサポートしてくれるため、負担を減らすことができます。
また、優良企業であれば大切な遺品を丁寧に扱ってくれるため安心です。
遺品の供養や買取もしてくれる
遺品整理業者によっては、遺品の供養だけでなく買取をしてくれる場合もあります。処分に困りがちな神棚や仏壇が置いてあったとしても、業者に依頼すれば正しい方法で供養してくれるため安心です。
他にも、古物商許可の資格を持っている業者は遺品買取にも対応します。遺品の回収に合わせて買取を実施してもらえば、支払い料金の足しにすることも可能です。
思いがけない遺品が買い取られるケースもあるため、気になる遺品があれば業者に相談をしましょう。
相続に関する専門的なアドバイスがもらえる
遺品整理業者に依頼をすれば、相続に関する専門的なアドバイスをもらえます。例えば、死亡後に必要な手続きとして、何から取り組めばいいかわからないというケースは多いです。
身内の死亡後における手続きは複雑であり、調べるだけでかなりの時間を要します。その点、遺品整理のプロでもある業者に依頼をすれば、片付けが終わった後に直接質問をすることが可能です。
業者に質問をすれば具体的な手順を教えてくれるため、効率的な遺品整理が見込めます。
遺品整理業者に依頼する際の注意
遺品整理業者に依頼する際には、以下の点に注意しましょう。
- 遺品整理のプロである遺品整理士がいる業者を選ぶ
- 割増料金・追加料金が発生する条件を確認しておく
- 遺品整理以外のサービスが充実しているか確認する
それぞれ詳しく解説します。
遺品整理のプロである遺品整理士がいる業者を選ぶ
遺品整理業者に依頼する際には、プロである遺品整理士がいる業者を選びましょう。遺品整理士とは、「一般社団法人遺品整理士認定協会」が認定した遺品整理のプロです。
遺品整理はもちろんのこと、法律や供養について詳しい知識を持った人でないと資格を取得できません。そのため、安心して遺品整理を任せられます。
遺品整理業者とのトラブルを避けるためにも、奈良県消費生活センター推奨の遺品整理業者の選び方を参考にしてみてください。
①複数社から見積書を取ること。事業者の選定を慎重に行う。
奈良県消費生活センター – 遺品整理サービスの利用より
②作業日、作業内容、料金、特に追加料金の発生について事前に確認する。見積りに「○○一式」などのあいまいな記載がある場合は、具体的な作業内容を書いてもらう。キャンセル料の発生時期、金額についても、あらかじめ確認しておく。
③残しておきたい遺品があるときは、あらかじめ運び出しておくか作業員に分かるよう目印などをつけておく。
割増料金・追加料金が発生する条件を確認しておく
遺品整理業者へ依頼する際には、割増料金・追加料金が発生する条件を確認しましょう。業者に依頼する場合、条件によってはプラスの料金が発生する場合もあります。
例えば、以下に当てはまる場合だと追加料金が発生する可能性は高いです。
- 遺品の量が思った以上に多かった
- 土日祝に作業を依頼してしまった
- 回収車を停める駐車場が家から遠かった
もし見積もり時の価格が相場よりも高額だった場合、悪徳業者の可能性もあるため注意しましょう。
遺品整理以外のサービスが充実しているか確認する
遺品整理業者を選ぶ際には、遺品回収以外のサービスが充実しているか確認しましょう。サービスが充実している業者であれば、思わぬハプニングにも臨機応変に対応してくれます。
遺品整理以外のサービス例をまとめると、以下の通りです。
- 遺品供養
- 遺品買取
- 特殊清掃
- 引越しサポート
遺品の買取に対応した業者であれば、買取金額に応じて支払い料金を安くしてくれるためお得です。遺品整理業者「ミライルまごころサービス」であれば、上記のサービス全てに対応しています。
遺品整理の注意点に関するご相談はミライルまごころサービスへ
遺品整理を行う際は「処分していいもの」と「処分してはいけないもの」をしっかり確認しておく必要があります。
遺品を分別するのは時間と労力がかかる作業ですが、本記事で紹介した注意点を踏まえて、しっかり準備しましょう。
もし「自分たちで遺品整理するのが難しい」「忙しくて時間がない」など、お困りの方は『ミライルまごころサービス』にぜひご相談ください。
遺品整理士の資格を持ったプロが、遺品の片付けや回収、買取を実施します。24時間365日いつでも対応しているため、ぜひお気軽にご連絡ください。