自分で遺品整理をおこなう方法を紹介|進め方や4つの注意点について解説
遺品整理を自分で行いたい方もいらっしゃるでしょう。業者に頼むと費用が掛かりますので、自分たちで遺品整理を行えれば節約になります。実際に遺品整理を行う際は手順を明確にして、ひとつずつ作業を進めていくのがおすすめです。
業者に頼らずに、自分で遺品整理を進めるなら作業の進め方が肝心です。自分で遺品整理を進める場合の費用やメリット・デメリットを押さえれば、どのように作業を進めるのが最善かわかるでしょう。無理せず遺品整理を進めていただければ幸いです。
遺品整理を遺族だけで行う場合はトラブルのリスクもあります。スムーズに遺品整理を進めたいのであれば『ミライルまごころサービス』がおすすめです。
遺品整理のプロである遺品整理士が、ご遺族の気持ちに寄り添って作業を進めます。遺族だけで遺品整理を行うのが心配な方は、ぜひお気軽にご相談ください。
奈良の遺品整理 ミライルまごころサービスへメールで無料相談する>>
自分で遺品整理を進めることは可能
遺品の整理や処分は自分でもできます。近年は遺品整理業者に依頼するケースも増えていますが、自力で遺品整理を進めたいと考える方も多いです。
「大切な遺品を知らない人に触らせたくない」という想いから、自分で遺品整理を進めようと考えるのは自然の流れです。ただし、全ての遺品整理を自分でやると、労力と時間がかかるというデメリットがあります。
後悔のない遺品整理を行うためには、事前に必要な道具を準備して計画どおりに進めていくことが大切です。
参考:遺品整理とは何か、費用や時期について解説
自分で遺品整理・処分する手順7ステップ(進め方)
自分で遺品整理を行う場合、以下の手順で進めていきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
参考:遺品整理の進め方を解説
①整理・処分に必要な道具を用意する
最初に、遺品整理に必要な道具を用意していきましょう。円滑に遺品整理を終わらせるためにも、事前の準備が大切です。
遺品の整理や処分には、以下の道具が必要となります。
- 段ボール
- ゴミ袋
- ガムテープ
- ビニールテープ
- 輪ゴム
- ロープ
- マジック
- 懐中電灯
- ハサミ、もしくはカッター
- プラス・マイナスドライバー
- 軍手
- メモ帳
必要なものを揃えておき、いつでも遺品整理ができる状態にしておきましょう。
②遺族に遺品整理のことを知らせて計画を立てる
遺品整理を始める際には、遺族に遺品整理のことを連絡しておきましょう。遺品の整理や処分をいつから行うか、いつまでに終わらすかのスケジュールを立てておくことが大切です。
また、遺品整理中は大量のゴミが発生します。ゴミの分別を徹底している自治会も多いため、ゴミ出しのスケジュールも確認しておくと良いでしょう。
③残すものと処分するもの(食品など)を分ける
いざ遺品整理を始める場合、残す遺品と処分するものとで仕分けをしていきましょう。残すものには「相続品」「形見として保存するもの」「買取価値があって売却できるもの」が該当します。
処分するものは、「ゴミや食品などの今後使わないもの」です。自治体の回収サービスを利用すれば効率良く片付けできるため、ぜひ活用していきましょう。
④売却できるものは遺品整理業者へ買取を依頼する
買取価値があって売却できるものは、遺品整理業者へ買取を依頼しましょう。遺品整理業者によっては不用品の買取業務も行っているため、不用品の回収と同時に買取を依頼すれば効率的です。
また、リサイクル可能なものはリサイクルショップへ持ち込み、買取を依頼する方法もあります。リサイクルショップへ持ち込む時間がない場合は、メルカリやオークションへ出品して売却する方法も検討してみてください。
参考:奈良の遺品整理で買取できる遺品が出てきた場合の対応
⑤遺品を遺族で分ける
相続品として残した遺品は、遺族と相談をして平等に分けていきます。ただし、権利関係が親族によって大きく異なるため、必ずしも遺品を平等に分配する義務はありません。
もし遺言書が残っていて遺品に関する記述がされていた場合、内容に従って相続品を分配する必要があります。遺品整理中に遺言書が見つかった場合は、早めに遺族や親族に共有して内容を確認することが大切です。
参考:相続放棄する時の遺品整理の注意点について解説
⑥故人が賃貸物件に住んでいた場合は契約終了手続きを進める
故人がアパートやマンション、一戸建てなどの賃貸物件に住んでいた場合、家賃が発生するため早めに解約する必要があります。解約する際には、公共料金や家具・家電のレンタル料金などの支払いが残っていないか、確認をしておくことが大切です。
ただし、故人が不幸な亡くなり方をして床や壁に大きな汚れが残っていた場合、すぐの解約はできません。ハウスクリーニングに清掃を依頼する必要があるため、原状回復費用をどこまで負担するか大家さんと話し合いをしましょう。
⑦不動産など資産価値のあるものは法律の専門家へ相談する
資産価値のある土地や住宅などの不動産が遺品として残っている場合、法律の専門家へ相談するのが得策です。知識がない状態では、不動産の遺品整理は困難を極めます。
もし使用しない土地や住宅をそのまま放置していると、近隣の迷惑になるため早めの対策が必要です。そのため、不動産に強い弁護士や税理士にどのような対策が必要か相談をしてみましょう。
遺品整理・処分を自分で進めるのはいつから?
遺品整理を自分で進めるべきタイミングに明確な決まりはありません。ただし、一般的には以下のタイミングにて行われます。
- 四十九日法要を終えて落ち着いたとき
- 公共機関への手続きを終えた後
- 葬儀を終えた直後
- 相続税が発生する10ヶ月以内
- 気持ちの整理がついた後
特に、四十九日法要や気持ちの整理がついたときが理想的なタイミングです。法要の時であれば親族が集まって相談もしやすいことから、相続トラブルも避けられます。
また、気持ちの整理が落ち着いて正常な判断ができる状態であれば、遺品整理で後悔する可能性も低いです。
参考:遺品整理は49日前でも問題ない?いつから遺品整理すべきか紹介
自分で遺品整理・処分する場合の費用は?
自分で遺品整理・処分をする場合、以下のように状況別でかかる費用が異なります。
- 故人が賃貸物件に住んでいた場合
- 故人が一軒家に住んでいた場合
それぞれどれくらいの費用がかかるのか、詳しく解説します。
故人が賃貸物件に住んでいた場合
故人が賃貸物件に住んでいた場合、遺品整理にかかる料金相場は3,000円〜10,000円程度です。住んでいる階数によって作業時間や費用は変わりますが、自分で遺品整理を行えば大きな費用はかかりません。
もし業者に作業を一任した場合、遺品整理にかかる費用は以下の通りです。料金相場については「みんなの遺品整理」を参考に、ミライルで独自の調査を行い算出したものです。
間取り | 1R・1K | 1DK | 1LDK | 2DK | 2LDK | 3DK | 3LDK | 4LDK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
遺品整理の 料金目安 | 32,501円〜 | 60,750円〜 | 73,115円〜 | 98,131円〜 | 119,060円〜 | 145,975円〜 | 165,906円〜 | 200,408円〜 |
ミライルの 料金目安 | 25,000円〜 | 45,000円〜 | 54,000円〜 | 56,000円〜 | 80,000円〜 | 85,000円〜 | 140,000円〜 | 180,000円〜 |
ミライルの 作業時間 (人数) | 1時間〜2時間 (1名) | 1時間〜2時間 (2名) | 2時間〜3時間 (2名) | 2時間〜4時間 (3名) | 3時間〜5時間 (4名) | 4時間〜6時間 (4名) | 4時間〜6時間 (4名) | 7時間〜5時間 (5名) |
引用:みんなの遺品整理
故人が一軒家に住んでいた場合
故人が一軒家に住んでいた場合に遺品整理にかかる費用は2,000円〜5,000円程度です。遺品の量によって金額は左右するものの、自分で遺品整理を行えば費用を安く抑えられます。
もし遺品整理業者に作業を一任した場合、費用は以下の通りです。
間取り | 遺品整理の料金目安 | 作業時間(人数) |
1R・1K | 3万円〜9万円 | 1〜3時間(1〜2名) |
1DK | 5万円〜13万円 | 2〜4時間(2〜3名) |
1LDK | 7万円〜17万円 | 2〜6時間(2〜4名) |
2DK | 9万円〜24万円 | 2〜6時間(2〜5名) |
2LDK | 11万円〜31万円 | 3〜8時間(3〜6名) |
3DK | 13万円〜40万円 | 4〜10時間(3〜7名) |
3LDK | 16万円〜55万円 | 5〜12時間(4〜8名) |
4LDK | 21万円〜75万円 | 6〜15時間(4〜10名) |
自分で遺品整理・処分をするメリット
自分で遺品整理・処分をするメリットをまとめると、以下の通りです。
- 自分たちのペースで遺品整理・処分を進められる
- 業者に依頼しないため比較的コストが安い
それぞれ詳しく解説します。
自分たちのペースで遺品整理・処分を進められる
自分で遺品整理をすれば、自分たちのペースで遺品の整理や処分ができます。親族や故人と近しい人と相談をしながら作業を行うため、後悔なく遺品整理を進めることが可能です。
また、遺品を自分たちで整理すれば故人の死を受け入れられます。大切な人が亡くなった後は精神的に辛い状況になるものの、遺品整理を進めていくことで悲嘆のケアにも繋がります。
業者に依頼しないため比較的コストが安い
全ての遺品を自分で整理・処分すれば、コストを安く抑えられるのもメリットの1つです。自分で遺品整理を行えば、費用は2,000円〜10,000円程度に抑えられます。
もし遺品整理業者に依頼をする場合、間取りや遺品の量によって高額になる可能性が高いです。そのため、少しでもコストを抑えたい人ほど、自分で遺品整理をするのが良いと言えます。
参考:遺品整理業者とのトラブル例を解説
自分で遺品整理・処分をするデメリットと注意点
自分で遺品整理を進める場合、以下の点に注意しなくてはいけません。
- 遺品整理・処分に想像以上の時間と手間(労力)がかかる
- 近隣に迷惑がかかりやすい
- 遺品分配で遺族と対立することがある
- 捨ててはいけないものを誤って処分するリスクがある
それぞれ詳しく解説します。
遺品整理・処分に想像以上の時間と手間(労力)がかかる
遺品整理を自分で進める場合、かなりの時間や手間がかかります。重たいものを運ぶこともあるため、肉体的負担が想像以上に大きいのがデメリットです。
また、故人の大切な遺品に触れることで、感情的になってしまい作業が滞りやすいという問題点もあります。業者に依頼すれば数時間程度ですみますが、自分で遺品整理を進めると2日〜3日かかることもあります。
近隣に迷惑がかかりやすい
自分で遺品整理を進めていくと、近隣に迷惑がかかるのもデメリットの1つです。遺品整理中は作業や人の出入りで騒音が生じることから、苦情がくる場合もあります。
他にも、家を放置していた場合や老朽化が激しい場合、早めに遺品整理をしないと近隣トラブルに発展する可能性が高いです。そのため、遺品整理を進める際には近隣への配慮が必要となります。
遺品分配で遺族と対立することがある
自分で遺品整理をすると、遺族や親族が勝手に分配をして揉める場合もあります。金品や宝石など、資産価値のあるものを勝手に分配した結果、トラブルに発展する事例は多いです。
遺品整理を進める場合、周りの了承を得ず、勝手に遺品を分配してはいけません。トラブルをなくすためにも、相続人に該当する親族を集めて、どのように分配するかを話し合うことが大切です
捨ててはいけないものを誤って処分するリスクがある
自分で遺品整理を進めてしまうと、遺品整理時に捨ててはいけないものを誤って処分するリスクがあります。誰にも相談せず価値ある遺品や重要な契約書を処分してしまうと、訴訟トラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。
リスクを減らすためにも、細心の注意を払って処分方法を決めることが大切です。
遺品整理の体験談
自分で遺品整理をした方の体験談をまとめました。これから遺品整理を進める場合は、ぜひ参考にしてみてください。
- 遺品が多いと遺族で処分・整理するのは大変
- 高価なアクセサリーは誰がどれをもらうか遺族と揉めた
遺品が多いと遺族で処分・整理するのは大変
母を亡くしたAさん(55歳・女性)は葬儀費用が高くつき、費用を抑えるためにも自分で遺品整理を進めていったそうです。「母はモノを捨てられない人で、家に物があふれている状態」とお話してくださいました。
さらに「特に布団が多すぎて大変だった」と話し、処分に困ったそうです。捨てようと思っても捨てられないモノが多いと、遺族だけで進めていくのは困難を極めます。
最終的には、「一部は自分達で整理しつつ、残りを遺品整理業者に依頼すればよかった」というご意見もいただきました。
高価なアクセサリーは誰がどれをもらうか遺族と揉めた
Bさん(63歳・男性)は、自分達で遺品整理を進めていった結果、遺族と揉めてしまったと話してくださいました。遺品の分配をしていく際に、高額な時計やアクセサリーをどう処分するかで揉めてしまったそうです。
事前に話し合いをしておかないと、誰がどの遺品をもらうのか、売ってお金にするのか判断に困ります。遺族同士で意見がすれ違い、なかなか遺品整理が終わらなかったと話してくださいました。
最終的には時計やアクセサリーを分け合ったそうですが、関係性が悪くなり後悔の残る遺品整理になったそうです。
自分で遺品整理・処分が難しい場合は専門業者へ相談しよう
遺品整理を行う際には、遺族や親族とのトラブルを避けるためにも慎重に進める必要があります。想像以上に手間や時間がかかるため、計画を立てて事前に準備をしておくことが大切です。
もし自分ですべての遺品を整理・処分するのが難しい場合、遺品整理業者の利用も検討してみてはいかがでしょうか。遺品整理業者を利用すれば、遺品の仕分けから不用品の処分・売却も業者がすべて代行してくれます。
時間に余裕ができるため、故人を偲ぶ時間も増えてゆっくりとしたお別れも可能です。
参考:遺品整理業者の選び方を解説
遺品整理・処分にお困りの際はミライルまごころサービスへご相談ください
自分で遺品整理を進める方法をわかりやすく解説しました。自分たちで遺品整理をする場合は費用が掛からないメリットもありますが、トラブルも発生しやすくなります。
遺品整理を行う際は費用対効果を考えて、専門の遺品整理業者への依頼も検討するのが良いでしょう。
とにかく安く遺品整理を業者に依頼したい場合は『ミライルまごころサービス』にお任せください。業界最安値で遺品の回収や買い取りを行います。出張見積りは無料で、365日24時間対応可能です。
遺品整理に費用をかけたくないものの、遺族だけだと不安に感じる方は、ぜひ一度ご相談ください。