遺品整理士の資格とは?資格の難易度や取り方についても解説!
「遺品整理士の資格の取得を考えているけれど、仕事が忙しくてそんな余裕はない……」とつい後回しにしてしまう方も多いですよね。
遺品整理士の資格を取得すれば、遺品整理の知識や法律が身につくだけでなく収入アップも期待できます。取得に悩んでいる方は、遺品整理士がどんな資格なのか、どうすれば取得できるのかだけでも知っておきましょう。
この記事では遺品整理士の資格の特徴や、試験内容、具体的な取得方法を解説します。
実は遺品整理士はレポート提出のみで取得でき、合格率も65%と高いです。資格を取得するメリットやデメリットもご紹介しますので、遺品整理士の取得を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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遺品整理士の資格とは
遺品整理士の資格は、『一般社団法人 遺品整理士認定協会』が設立した民間資格です。国家資格ではありませんが、資格を取得することで遺品整理に関する一定の知識とノウハウを身につけられます。
法整備が進んでいない時代、高額請求や悪質な不用品買い取りなど悪徳業者が横行していました。悪徳業者でないことを証明するものとして、優良の遺品整理業者であれば資格取得が当たり前となっています。
日本の高齢化は日々進んでいるため、遺品整理士としての仕事は今後もニーズが高まる可能性が高いです。所有していると遺族からの信頼につながるため、遺品整理をサポートする仕事に就くなら取得した方が良いと言えます。
遺品整理士の資格を取るメリット
遺品整理士の資格には以下のメリットがあります。
- 遺品整理士を名乗れる
- 資格取得者は優遇されることがある
- 仕事の幅が広がる
それぞれ詳しく解説します。
遺品整理士を名乗れる
遺品整理士の資格を取得することで、正式に「遺品整理士」としての活動が可能となります。「遺品整理士」という名前を名乗ることで、遺族や依頼者は適切な知識や技術を持っていると認識しやすくなります。
特に、遺品整理の業界には専門的な知識や技術を持たない業者も多いです。資格を持つことで他の業者との差別化が可能となり、遺族からの信頼を得やすくなります。
資格取得者は優遇されることがある
遺品整理の業界において、資格を持つ人は優遇されることが多いです。
例えば、遺品整理の仕事を依頼する際、資格を持つ業者を選ぶ遺族が増えています。業務の幅や依頼の範囲が広がる可能性もあるため、遺品整理士を名乗れることは大きな強みです。
また、不用品回収や家財整理などの業者との連携や協力がスムーズに進められることが期待されます。他にも、資格を持つ人は専門的な知識や技術を持っていると認識されるため、報酬が高く支払われることが多いです。
仕事の幅が広がる
遺品整理士の資格を持つことで、遺品整理だけでなく関連する業務の幅も広がります。例えば、遺品の買取や遺族のカウンセリング、終活サポートなど多岐にわたる業務が可能です。
また、セミナーや講演の依頼も期待でき、専門家としての知識を活かしてさまざまな場面で活躍できます。業界内での信頼と地位を高めていけば、同業種の会社から講師として呼ばれる可能性も出てくるでしょう。
高齢化社会の今、需要が高まる資格でもあるため、さまざまな場面で資格を活かせます。
遺品整理士の資格を取るデメリット
需要のある遺品整理士の資格ですが、取得の際には以下のデメリットが考えられます。
- 勉強時間の確保が必要
- 受験に際して費用がかかる
それぞれ詳しく解説します。
勉強時間の確保が必要
遺品整理士の資格を取得するためには、専門的な知識や技術を習得する必要があります。そのため、資格取得を目指す者は一定の勉強時間を確保することが必要不可欠です。
例えば、遺品の価値を正確に評価する方法や適切な処分方法、遺族とのコミュニケーションの取り方も覚える必要があります。社会人の場合、時間を確保するのが大変なため、事前に勉強時間が取れそうかの確認が大切です。
受験に際して費用がかかる
遺品整理士の資格を取得するためには、入会金が発生します。また、資格取得ができたとしても年会費が発生し、合格後は一定の費用を支払い続ける結果となるため注意が必要です。
資格取得にかかる費用は経済的な負担となるため、事前にどれくらいの費用がかかるか調べることが大切です。もし勤める会社の福利厚生に「資格取得支援制度」がある場合、活用できるか確認すると良いでしょう。
遺品整理士の資格の試験内容
遺品整理士の資格を取得するならば、試験内容を把握しておきましょう。ここでは、試験の基本情報を詳しくまとめていきます。
試験の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
難易度 | 合格率65% |
受験資格 | 誰でも申込可能 |
試験日程 | 随時 |
試験方法 | 課題を提出 |
場所 | 自宅(通信講座) |
受験料 | 25,000円 |
登録・更新 | 入会金:25,000円 年会費:10,000円(2年間有効) ※年会費を払わなくても資格を維持することはできるが、 遺品整理士と名乗れなくなるため注意が必要 |
公式 | 一般財団法人 遺品整理士認定協会 |
遺品整理士の資格は民間資格で、資格取得のためには通信講座を受講しなくてはいけません。廃棄物処理の知識や遺品整理にまつわる業務内容だけでなく、遺品を扱う上での心構えなどが試験問題になります。
自宅でいつでも受験できるため、自身のスケジュールに合わせて受ける日程を調整できます。試験を受講するためには、入会金の25,000円と年会費10,000円(2年間有効)が必要です。
年会費を払わなくても資格を維持できますが、遺品整理士として名乗ることができません。そのため、遺品整理業者として事業を行うのであれば、年会費は払い続けるべきでしょう。
試験の問題はレポートのみ
遺品整理士の資格取得にはレポートの提出が必要です。試験の問題はレポートのみとなっており、教材で学んだ内容をしっかりと理解していることが求められます。
レポートの内容自体は特に複雑ではなく、正確に情報を書き記すことが大切です。講座の中で疑問に思った点を書き出しておき、内容をしっかりと頭に入れておきましょう。
ただし、レポートを提出したとしてもすぐに結果がわかるわけではありません。審査に時間がかかるとの情報も公表されているため、結果が出るまで待ちましょう。
遺品整理士の資格の難易度は合格率65%とやさしい
遺品整理士の資格試験は合格率が65%と比較的高いため、難易度は低めと言えます。数字だけを見ていくと、しっかりとした学習と準備をすれば多くの受験者が合格できることを示しています。
しかし、実際に試験に臨む際は講義内容をしっかりと理解し、数字だけで判断せず適切な対策を行うことが重要です。高い合格率に安心せず、しっかりとした準備を進めましょう。
通信講座の内容をちゃんと把握し、ノートを見返すことが大切です。
資格取得まで最短で4ヶ月程度
遺品整理士の資格取得は、最短で4ヶ月程度とされています。期間中にやるべきことをまとめると以下の通りです。
- 講座の受講
- 自主学習
- レポートの作成
資格取得を目指すには、専門的な知識や技術を習得するための勉強を続ける必要があります。勉強は自主学習となるため、ゆっくりと勉強できる時間を確保しましょう。
講義の内容を基に、実際の遺品整理の現場での対応や考え方などをまとめたレポートを作成します。講座の受講と自主学習の目安が2ヶ月ほどで、合格通知までに2ヶ月程度かかるのが一般的です。
ただし、個人の学習ペースや状況によっては、もう少し長くかかる場合もあります。
遺品整理士資格の取り方・取得の流れ
遺品整理士の資格を取得するまでの流れをまとめると以下の通りです。
- 申し込み
- 受講開始
- レポート提出
- 合格通知
- 認定証書の発行
それぞれ詳しく解説します。
1. 申し込み
一般財団法人 遺品整理士認定協会のページへと進み、「養成講座申込」をクリックします。次に「お申込みフォーム欄」を確認し、名前や電話番号といった個人情報を入力しましょう。
支払い方法は代金引換かゆうちょ銀行からの振り込み、クレジットカードから選択可能です。申し込みが完了してしばらくしたら教材が届くため、内容を確認しましょう。
2. 受講開始
教材が届いたら受講を開始しましょう。届く教材内容をまとめると以下の通りです。
- 教本
- 資料集
- 問題集
- DVD
教本には遺品整理に関する内容だけでなく、実務を行っていく上で必要な作業や法規制との関わりなどの説明が書かれています。資料集やDVDは、遺品整理を実施する上での具体的な作業内容や心構えなどが盛り込まれている貴重な資料です。
業務のイメージを膨らませるためにも、それぞれしっかりと確認しましょう。
3. レポート提出
教本・資料集・DVDを確認して学習を進めていき、学習が完了したらレポートを提出しましょう。レポートは、郵送もしくはWebにて提出できます。
レポート提出期間の目安は2ヶ月間ほどですが、レポート提出期間を延長することも可能です。無料で延長できるため、もし提出を少し遅らせたい場合は協会に連絡を入れましょう。
4. 合格通知
試験を受験した後、約2ヶ月ほどで合格の結果が通知されます。合格通知は、受験者が資格試験に合格したことを公式に知らせるものです。
通知は郵送やメールで行われ、合格後は認定手続きを行う必要があります。通知を受け取れば、次のステップである認定証書の発行を待つだけです。
5. 認定証書の発行
合格通知を受け取った後、協会から正式な認定証書が発行されます。発行された認定証書は、遺品整理士としての資格を正式に持っていることを証明するものです。
認定証書には、資格取得者の名前や資格番号、取得日などの情報が記載されています。これから業務を行う際や新たな仕事を探す際、遺品整理士の資格保有者であることを証明する書類になるため、大事に保管しましょう。
遺品整理士の資格の取得にかかる費用
遺品整理士の資格の取得にかかる費用は35,000円です。内訳として、遺品整理士認定協会に入るための入会費が25,000円、年会費が10,000円となります。
資格を取得するには、遺品整理士認定協会の通信講座を受講しなくてはいけません。入会費を払うことで受講資格を獲得できるため、入会費は必ず支払う必要があります。
遺品整理士の資格取得後は更新が必要
遺品整理士の資格取得後、遺品整理士として活動を続けるならば更新が必要となるため注意しましょう。ランニングコストとして、年会費10,000円(2年間有効)がかかってきます。
年会費を払わなくても資格を維持できますが、遺品整理士として名乗ってはいけません。更新をしていないにもかかわらず遺品整理士と名乗ってしまうと、商標権の侵害に当たります。
会員更新をせず「遺品整理士が在籍」と記載をしてしまうと、訴訟問題に発展する恐れもあるため注意が必要です。継続的に遺品整理士として活動し続けていくならば、公式サイトから問い合わせをして年会費を払い続けるのが得策です。
参考:遺品整理士の会員更新をお願い致します|遺品整理士認定協会ブログ
遺品整理士の資格に関するよくある質問
最後に、遺品整理士の資格に関するよくある質問に回答していきます。
- ユーキャンで口座は開講されているの?
- 遺品整理士の給料は?
- 遺品整理士はきつい?やばい?
ユーキャンで口座は開講されているの?
ユーキャンでは、遺品整理士の資格講座は開講されていません。遺品整理士の資格講座を開講しているのは、一般社団法人遺品整理士認定協会のみです。
協会の公式サイトから申請をし、入会金を支払うことで講座を受講できます。講座を受講した後で遺品整理に関するレポートを提出すれば資格を取得できるため、まずは公式サイトへと進みましょう。
遺品整理士の給料は?
遺品整理士の給料は、経験やスキル、勤務先によって大きく異なります。
一般的な遺品整理士の年収は、200万円〜500万円程度です。もし独立して遺品整理事業を営むならば、500万円以上の年収も望めるでしょう。
高齢化社会の到来に伴い、今後ますます需要が高まる仕事でもあります。将来性があり安定した収入を得られる可能性が高いことから、近年注目されている職業の1つです。
遺品整理士はきつい?やばい?
遺品整理士は、遺族の代わりに故人の遺品を整理する仕事です。肉体的にも精神的にも負担が大きい仕事ではありますが、やりがいのある仕事でもあります。
また、遺品整理士の仕事は故人の遺品を大切に回収・処分し、遺族の心の整理を助ける仕事です。故人と遺族の思いをつなぐサポートをするだけでなく、前に進むための手助けもできます。
人に感謝される仕事に就きたいという人は向いているため、遺品整理士の仕事に興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
遺品整理士の資格まとめ
この記事では、遺品整理士の資格について取得方法や難易度を踏まえてご紹介しました。
遺品整理士の資格には時間や費用がかかるものの、一度取得してしまえば仕事の幅が広がり、収入が上がることも期待できます。遺品整理に関しての知識がつくため、さらなるやりがいも得られるでしょう。
資格と聞くと取得が大変というイメージがあるかもしれません。
しかし、遺品整理士の資格取得は試験ではなくレポート提出式です。自分のペースで勉強を進められるため、仕事をされている方でも比較的取得しやすいといえます。
ぜひ遺品整理士の資格を取得して、さらなるキャリアアップを実現させてくださいね。
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