生前整理のやることリスト10選!作業のポイントや業者依頼のメリットも解説
生前整理と聞くと、「若いからまだ早い」を思う方もいるでしょう。しかし、生前整理を始める決まったタイミングはなく、体が元気なうちから始めておくのがおすすめです。
生前整理は事前に計画を立てて、一つずつ取り組む必要があります。そのため、事前にやることリストを作成しておくのが良いでしょう。
本記事では、生前整理のやることリスト10選を解説します。作業のポイントや業者に依頼するメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
生前整理が必要な理由

生前整理とは、自分の大切な資産をどのように処分するかを決めることです。
50~60代でまだまだ若いと思っていても、事故に遭ったり病気になったりするかもしれません。万が一のことを考えると、資産を処分をあらかじめ決めておくことで、残された人々がスムーズに対応できます。
また、独身の場合は施設への入居や医療機関への入院時に保証人が見つからない場合もあります。このような状況への対策としても、早めの生前整理が有効です。

生前整理のやることリスト

生前整理のやることリストを紹介します。
- エンディングノートを作成する
- 思い出の品を整理する
- 財産目録を作成する
- 銀行口座を整理する
- 遺言書を作成する
- 不用品を整理・処分する
- デジタル遺産を整理する
- 人間関係を整理する
- 医療・介護に関する希望を表明する
- 葬儀・お墓の準備をする
それぞれ詳しく解説します。
1.エンディングノートを作成する
エンディングノートは、遺族に対して伝えたい内容を書き記すためのものです。
内容に特に決まりはありませんが、事前に作成しておくことで遺族が没後の手続きをスムーズに行えるようになります。例えば、デジタルデバイスやオンラインサービスのID・パスワードなどを記しておくのが良いでしょう。
また、作成にあたっての注意点は、エンディングノートには遺言書のように法的な効果が発生しないことです。財産の分割について指定したい場合は、遺言書を作成しましょう。
2.思い出の品を整理する
思い出が詰まった品々の整理も、生前整理でやることリストに追加すべき項目の1つです。
持ち主にとって思い入れのある品でも、家族は没後の取り扱いに困る可能性があります。
例えば、趣味のコレクションについては「趣味仲間に渡してほしい」「寄贈してほしい」などの希望を伝えておくことが大切です。
3.財産目録を作成する
生前整理を行う前には、現時点で保有している財産をリスト化した財産目録を作成する必要があります。
財産目録に盛り込むべき項目は以下のとおりです。
- 預貯金
- 株式
- 投資信託
- 不動産
- 貴金属
- 骨董品・美術品
財産目録の作成によって、遺族がリストを作る手間が省けます。
また、生前に相続税の試算ができるため、トラブルを回避する意味でも効果的です。
4.銀行口座を整理する
遺族を困らせないためには、銀行口座の整理も必要です。
本人の没後は、遺族によって口座の解約や名義変更などの手続きをしなければなりません。銀行口座に関する情報を整理していないと、没後の手続きが複雑になる可能性があります。
複数の銀行口座を持っている場合は、不要な口座を解約しておくのがおすすめです。特に、インターネット口座はオンライン上で完結してしまうため、口座情報を必ず残しておきましょう。
5.遺言書を作成する
生前整理のやることリストには、遺言書の作成も必要です。事前に作成した財産目録をもとに、相続するものを決めて遺言書を作成してください。
相続税対策をする場合は、生前贈与も選択肢として考えておくのがおすすめです。
また、相続人数が多いようであれば、相続させたい資産や相続割合を遺言書で指定しておきましょう。
6.不要品を整理・処分する
貴重品や思い出の品をリストアップしたら、身の回りの不要品を整理していきましょう。
あらかじめ不要品を整理しておくことで、没後の遺品整理をスムーズに行えるためおすすめです。不要品を整理する際に処分するかで悩んだら、一度保留にしておくのが良いでしょう。
また、明らかに不要なものから処分することで、確実に物を減らしていけます。
7.デジタル遺産を整理する
デジタル遺産は、生前整理で見逃しやすい項目の1つです。デジタル遺産の例には電子マネーや暗号資産、サブスクリプションサービスのアカウントなどがあります。
特にサブスクリプションサービスは注意が必要で、遺族が気づかないまま料金を支払い続けてしまうケースもあります。
没後に遺族がサービスにアクセスして解約できるように、IDやパスワードをまとめてエンディングノートに記しておくことが大切です。
8.人間関係を整理する
生前整理をきっかけに、人間関係も整理しておくのが良いでしょう。
近年は、生前整理の一環として、「年賀状じまい」をする方も増えています。
また、自分に何かあった場合に家族から連絡してほしい友人をリストアップしておくことも大切です。
9.医療・介護に関する希望を表明する
かかりつけ医に関する情報や加入している医療保険についても、一度整理しておくのがおすすめです。
医療に関する情報が整理されていれば、万が一のときに対応がスムーズになります。
また、延命治療や臓器提供について家族に伝えることも忘れてはいけません。あらかじめ意思を提示していれば、家族が迷わずに済みます。
ほかには、生前整理の一環として、介護施設の見学を行うことも重要です。
10.葬儀・お墓の準備をする
葬儀・お墓に関して希望があれば、あらかじめ家族に伝えておきましょう。
葬儀に参列してほしい人がいる場合は、連絡先をリストにまとめておくと漏れがありません。写真館を訪れて遺影用の写真を撮影することも生前整理の一環です。
また、先祖代々のお墓に入るのか、別の方法での供養を希望するのかも忘れずに伝えておいてください。
生前整理を始めるタイミングは40~50代がおすすめ

生前整理には多くの手間や時間がかかります。そのため、できれば40~50代の体が元気なうちに始めておくのがおすすめです。
体が元気なうちであれば、自分でしっかりと判断して財産をどうするかを決められます。
生前整理を始めるタイミングは特に決まっておらず、近年は20~30代で考え始める方も増えています。60代で始める方が最も多いですが、思い立ったタイミングで始めるのがベストです。
生前整理を行う際のポイント

生前整理を行う際のポイントを紹介します。
- 早いうちにできることから進めておく
- 前向きな気持ちで取り組む
- 家族と相談しながら進める
- 不安な場合は専門業者に依頼する
それぞれ詳しく解説します。
早いうちにできることから進めておく
生前整理はやるべきことがたくさんあり、すべてを一度にやろうとするのは困難です。そのため、事前に計画を立てて、できることから作業を進める必要があります。
どこから手をつけるかで迷ったら、不要品の整理から始めるのがおすすめです。
また、任意後見制度や家族信託を検討している場合は、認知症になると利用できません。このように、早めに対応すべき項目があることを忘れないようにして、生前整理を進めましょう。
前向きな気持で取り組む
生前整理を行う際は、前向きな気持で取り組むことが大切です。
生前整理を行うことで自分の資産を1つずつ見直し、新たな発見がある可能性もあります。終わりに向けての整理を進めていけば、自分が大切にしたいことが明確になる場合もあるでしょう。
このように、生前整理は単なる整理ではなく、自分を見つめ直す良いきっかけです。過去の経験を通して、未来を向くための作業でもあります。
家族と相談しながら進める
生前整理を行う際は、家族と相談しながら進めてください。家族と一緒に行うことで、今後についてさまざまな相談ができます。
家族の意見を取り入れながら作業を進めれば、遺言書の作成や財産分与の決定もスムーズに行えるでしょう。
また、家族とともにこれまでの思い出を共有する良い時間にもなります。
不安な場合は専門業者に相談する
生前整理を自分たちだけで進めていて不安な場合は、専門業者に相談するのも1つの方法です。
専門業者であれば、適切な知識をもってスムーズに生前整理の作業を進めてくれます。不要品の処分や買取サービスも利用でき、作業にかかる手間や時間を省けるのも魅力です。
また、不動産の売却までワンストップで相談できる専門業者もあるため、一括して依頼したい方におすすめです。

生前整理を業者に依頼するメリット

生前整理を業者に依頼するメリットは以下のとおりです。
- 自分たちで作業するよりもスムーズに進む
- 相続や空き家について専門家に相談できる
- 価値のある不要品があれば買取してもらえる
それぞれ詳しく解説します。
自分たちで作業するよりもスムーズに進む
生前整理を業者に依頼すれば、自分たちで作業するよりもスムーズに進められます。
一般的に、生前整理を自分たちで行う場合は、長期的な計画を立てて行わなければなりません。資産が多い場合は、計画の段階で生前整理を諦めてしまう可能性もあるでしょう。
しかし、専門業者に依頼すれば、短い期間で生前整理を完了させられます。時間や手間をかけずに生前整理を行いたいなら、専門業者に相談してみましょう。
相続や空き家について専門家に相談できる
専門業者の中には、相続や空き家に関する相談を受け付けているところもあります。
専門家と提携している業者であれば、相続や空き家の売却についてあらかじめ相談が可能です。そのため、将来的に今の家を親族に相続させたい方や、売りたい方も安心して生前整理の作業を任せられるでしょう。
価値のある不要品があれば買取してもらえる
専門業者では不要品の買取サービスを実施しているケースがある。生前整理で価値のある不要品が出てきた場合には、その場で買取が可能です。
生前整理の費用と相殺できるため、トータル費用の軽減にもつながります。そのため、生前整理にかかる費用をできるだけ抑えたいなら、買取サービスに対応した専門業者に依頼するのがおすすめです。
生前整理を業者に依頼するデメリット

生前整理を業者に依頼するデメリットを紹介します。
- 自分たちで行うよりも費用がかかる
- 悪質な業者に依頼するとトラブルにつながる
それぞれ詳しく解説します。
自分たちで行うよりも費用がかかる
生前整理を業者に依頼すると、自分たちで行うよりも費用がかかります。そのため、自分たちで行うか、業者に任せるかで迷う方もいるでしょう。
しかし、費用はかかっても、業者に依頼すれば自分たちで段取りして作業を行う必要がありません。
生前整理に関する知識をもったスタッフが対応するため、相続や空き家に関するサポートを受けられる場合もあります。
悪質な業者に依頼するとトラブルにつながる
生前整理を業者に依頼する際に、悪質な業者に当たってしまうとトラブルになる可能性があります。
悪徳業者は現地での見積もりを行わず、電話のみで見積もりを済ませる傾向です。しかし、現地で状況を確認しないと、正確な見積もりは出せません。
複数社に見積もりを依頼して、対応や金額を比較したうえで業者を決めるのがおすすめです。
生前整理を業者に依頼するときの料金相場
生前整理にかかる費用は、お住いの地域や部屋の間取りによって異なります。生前整理業者に依頼する前に、料金相場を把握しておきましょう。
料金相場については「みんなの遺品整理」を参考に、ミライルで独自調査を行い算出したものです。
間取り | 1R・1K | 1DK | 1LDK | 2DK | 2LDK | 3DK | 3LDK | 4LDK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
料金相場 | 33,948円〜 | 55,122円〜 | 74,831円〜 | 100,881円〜 | 124,578円〜 | 151,206円〜 | 173,932円〜 | 217,114円〜 |
ミライルの料金目安 | 25,000円~ | 45,000円~ | 54,000円~ | 56,000円~ | 80,000円~ | 85,000円~ | 140,000円~ | 140,000円~ |
ミライルの作業時間 (人数) | 1~2時間 (1名) | 1~2時間 (2名) | 2~3時間 (2名) | 2~4時間 (3名) | 3~5時間 (4名) | 4~6時間 (4名) | 4~6時間 (4名) | 5~7時間 (5名) |
上記はあくまでも相場のため、実際の費用はエレベーターの有無や作業のしやすさに左右されます。適正価格で生前整理を行ってもらうために、複数の業者を比較して選んでください。

生前整理ならミライルまごころサービスがおすすめ

生前整理を業者に依頼するなら、ミライルまごころサービスがおすすめです。ミライルまごころサービスが選ばれる3つの理由を紹介します。
- 全国の料金相場よりも安い価格で作業を依頼できる
- 遺品整理士の資格をもつスタッフが正しい知識で対応してくれる
- 見積もりを提示後は追加料金が一切発生しない
ミライルまごころサービスでは、出張見積もりを無料で行っています。もちろん見積もりを提示後の追加料金は一切ありません。
遺品整理士の資格をもつスタッフが在籍しているため、適切な知識で作業を進めてもらえて安心です。
生前整理の業者をお探しの方は、まごころミライルサービスにぜひご相談ください。

生前整理に関するよくある質問

生前整理に関するよくある質問を紹介します。
- 生前整理を20~30代で始めるのは早すぎる?
- 生前整理を行う際はどこに相談すれば良いですか?
- 生前整理の業者を選ぶ基準はありますか?
それぞれ詳しくお答えします。
生前整理を20~30代で始めるのは早すぎる?
生前整理や就活には、決まったタイミングはありません。60代以降で取り組む方は多いですが、20~30代でも万が一に備えて生前整理を始める方もいます。
生前整理を早いタイミングで始めたからといって、特にデメリットはありません。
不要品の処分や人間関係の整理、サブスクリプションサービスの整理にもつながるため、思い立ったタイミングで始めるのがおすすめです。
生前整理を行う際はどこに相談すれば良いですか?
生前整理の相談は、生前整理(遺品整理)サービスを提供する専門業者を頼るのが一般的です。
専門業者であれば、不要品の回収やリサイクル、売却などに関してワンストップで相談できます。
生前整理を始めてみたけれど自分では対応できないという方は、一度専門業者に相談してみましょう。
生前整理の業者を選ぶ基準はありますか?
生前整理の業者を適当に選ぶと、トラブルに発展する可能性があります。安心して作業を任せるためには、以下の基準を押さえておきましょう。
- 遺品整理士が在籍しているか
- 出張見積もりに対応しているか
- 生前整理の実績が豊富か
- 口コミの評判が良いか
業者の公式サイトや口コミサイトをチェックして、安心して作業を依頼できるかどうかを判断してください。
生前整理はミライルまごころサービスにご相談ください

生前整理を依頼する業者を探している方には、まごころミライルサービスへの相談がおすすめです。
ミライルまごころサービスには遺品整理士が在籍しており、真心を込めて生前整理をお手伝いします。無料で出張見積もりを行っているため、正確な見積額を提示してもらえて安心です。
また、不要品の買取サービスにも提供しており、生前整理にかかった費用の相殺にも対応しています。生前整理の費用をできるだけ抑えたい方にもおすすめです。
生前整理の業者選びでお悩みの方は、ミライルまごころサービスまでお気軽にお問い合わせください。