遺品と形見の違いとは?形見分け・遺品整理のやり方や注意点も解説
遺品と形見は言い方が異なるだけで、同じだと思っている方は多いのではないでしょうか。実はそれぞれ定義が異なります。
遺品は故人が所有していた全ての品のことで、形見は故人の思い入れが強かった品のことです。形見分けする場合は、形見に適した品と適していない品で分けなければなりません。
本記事では、遺品と形見、遺品整理と形見分けの違いと作業中の注意点を紹介します。
また、形見に適した遺品の種類についての具体例や、遺品整理と形見分けするタイミングについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
遺品と形見の違いとは?物品の例も挙げながら解説
遺品と形見の違いは、以下のとおりです。
- 遺品は「故人が所有していたもの全ての品」
- 形見は「遺品の中で故人の思い入れが強かった品」
それぞれの違いを解説します。
遺品は「故人が所有していたもの全ての品」
遺品とは、亡くなった故人が所有していたもの全ての品のことです。以下の品が遺品として扱われます。
- 衣類
- 家具・家電
- 写真や手紙など
上記のとおり、遺品として扱われる品は金銭的な価値が低いものです。なお自動車や土地などの高額な価値のある品は、遺産として区別されます。
形見は「遺品の中で故人の思い入れが強かった品」
形見とは、遺品の中で亡くなった故人の思い入れが最も強かった品のことです。以下の品が形見として扱われます。
- 婚約・結婚指輪
- 腕時計
- 故人のグッズやコレクションなど
上記以外にも、故人が肌身離さず使用していた品や長年の愛用品なども形見として扱われることが多いです。
遺品整理と形見分けの違いとは?
遺品整理と形見分けの違いは、以下のとおりです。
- 遺品整理は「遺品を必要な品・不要な品に分けること」
- 形見分けは「形見を故人の親族や友人と分けること」
それぞれの違いについて解説します。
遺品整理は「遺品を必要な品・不要な品に分けること」
遺品整理とは、故人が遺した品を必要・不要に仕分ける作業のことです。遺品を丁寧に仕分けることで、故人に対する気持ちの整理ができます。
必要とされる品は近親者で保管するか、もしくは形見分けとして親族や友人に分ける方法があります。不要とされる品はゴミとしてまとめたり、不用品回収したりして処分するのが一般的です。
形見分けは「形見を故人の親族や友人と分けること」
形見分けとは、形見の品を親族や友人に分けることです。形見分けをすることで、故人の思い出を親族や友人と共有でき、故人を思い出すきっかけとなります。
形見分けする品は、故人の遺品であればなんでも良いということではありません。受け取った側が形見として大切に保管できる品であることが大切です。
形見にするなら何がいい?適切・不適切な遺品の種類を紹介
形見する物の分け方は以下のとおりです。
- 形見として適切な遺品
- 形見として不適切な遺品
各遺品について解説します。
形見として適切な遺品
形見として適切とされる遺品は以下のとおりです。
- アクセサリー(指輪やネックレスなど)
- 故人の愛用品(書籍や着物など)
- 雑貨類(食器や文房具など)
- 写真やアルバム
- 家具や家電など
故人が肌身離さずに身につけていた指輪やネックレス、愛読していた書籍や着物などの衣類も、故人の思いが詰まった形見として適しています。
また雑貨類や写真、家具・家電なども、形見分けしても問題ありません。ただし、使用状態を確認したうえで形見分けしましょう。
形見として不適切な遺品
形見として不適切とされる遺品は以下のとおりです。
- 故人が飼っていたペット
- 汚れているもの
- 壊れて使用できないもの
- 金券や証券
- 骨董品など高価なものなど
故人が飼っていたペットは、引き取る側に負担が発生するため形見としてあまり適していません。遺族内で引き取りたいという要望がない場合は、周囲の人に相談したり、SNSや里親募集サイトを使ったりしてペットを安全に引き取ってくれる方を探しましょう。
また故人の愛用品であっても汚れていたり、壊れていたりする場合は、形見を受け取ったとしても保管に困る場合もあります。形見の状態がよくなければ、処分するのが無難です。
それから金券や証券、骨董品などの高価なものを親族以外の方へ形見分けする場合、受け取る金額によっては贈与税が発生する可能性があるため注意しなければなりません。
遺品整理・形見分けの適切なタイミングを宗教別に紹介
遺品整理・形見分けは各宗教によってタイミングが異なります。
- 仏教の場合
- 神道の場合
- キリスト教の場合
各宗教のタイミングについて解説します。
仏教の場合
仏教の場合は、四十九日の法要を済ませた後に遺品整理・形見分けするのが適切とされています。故人が亡くなった日から四十九日を迎えるまでは忌中とされ、親族は故人を悼み、身を慎む期間であるからです。
ただし地域やご家族の事情などで、四十九日を繰り上げて法要を済ませるケースもあります。それぞれのご事情に合わせて、臨機応変に遺品整理・形見分けを行ってください。
神道の場合
神道の場合は、五十日祭のタイミングで遺品整理・形見分けするのが適切とされています。神道では亡くなった日から数えて五十日を持って忌中明けとされており、忌服期間中は仏教と同じように身を慎まなければなりません。
また地域や家庭によっては、三十日際のタイミングで遺品整理・形見分けをするケースもあります。あらかじめ、いつ頃に遺品整理・形見分けを実施するのか親族と相談しておくと安心です。
キリスト教の場合
キリスト教の場合は、遺族が決めたタイミングで遺品整理・形見分けを行いましょう。キリスト教には形見分けをする文化がないため、遺品整理・形見分けをするタイミングが明確に定められていないからです。
形見分けをする場合は、親族や友人たちが集まる追悼ミサもしくは記念集会の際に形見分けをされる方が多いようです。ただし宗派によって葬儀の方法や流れが異なる場合もあるため、事前に葬儀のマナーや流れを確認してください。
遺品を形見分けする際の注意点
遺品を形見分けする際の注意点は、以下の5つです。
- 形見は誰がいくつもらうか明確にし目上の人への贈ることは避ける
- 現金・高価な品物は相続に該当する可能性がある
- 事前に動くか・使えるかを確認する
- 遺言書がある場合は法的効力が発生する
- 生前に形見分けを行う場合は「贈与」に該当しないか確認する
各注意点について解説します。
形見は誰がいくつもらうか明確にし目上の人への贈ることは避ける
形見分けで親族トラブルに発展させないために、「形見を受け取る人」と「受け取る品」を明確にしましょう。故人と口約束をしている場合でも、遺書などの証拠がなければ親族間でのトラブルに発展する可能性があります。
また高額な品(土地や車など)の場合は、財産分与しましょう。絵画や骨董品などの場合も、専門家に査定してもらったうえで、価値のある品は財産分与として取り扱ってください。
そして目上の方へ故人の形見を贈ることは、一般的にマナー違反とされています。とくに年配の方は昔からのしきたりを重んじる方も多いので、形見分けする際はご注意ください。
現金・高価な品物は相続に該当する可能性がある
現金に値する金券や証券、土地や車などの高価な品を親族間で形見分けする際は、相続税が発生します。故人が亡くなった日が相続開始日であり、相続開始日の翌日から10ヶ月目までに地域の税務署長に申告しなければなりません。
なお相続税は、相続する人数や遺産額によって金額が異なります。正しく納税しなければ延滞金が加算されるため、申告する際は注意しましょう。
事前に動くか・使えるかを確認する
親族や友人に形見分けする際は、品物が動くか・使えるかを確認しましょう。例えば家電製品の場合、受け取っても使用できなければ、受け取った側が処分しなければなりません。また家電の種類によっては、処分費用が発生する可能性もあります。
受け取った側が損しないように、形見分けする品の状態をしっかりと確認しましょう。また形見分けの品を贈る際は包装しないのがマナーとされているため、引き渡す時はそのまま渡しても問題ありません。
遺言書がある場合は法的効力が発生する
故人の遺言書がある場合は、遺言書の指示に従って形見分けを行います。遺言書には法的な効力が発生するため、指示通りに相続を分配したり、処分したりしなければなりません。
もし遺品整理などを行っている際に遺言書が見つかった場合は、遺族が勝手に封を開けてはいけない決まりとなっています。遺言書の偽造などを防ぐため、速やかに家庭裁判所へ検認を依頼しましょう。その後、遺言書の指示通りに形見分けや遺品整理を行ってください。
生前に形見分けを行う場合は「贈与」に該当しないか確認する
生前に形見分けを行う場合、高額な品であれば贈与税が発生する可能性があります。形見分けする品が1月1日〜12月31日の1年間で110万円以上である場合、贈与税を納めなければなりません。
また故人が亡くなった後、親族ではない友人や知人に高額な品を形見分けする場合も贈与税が発生します。贈与税は受け取った側が納める必要があるため、相手に手間をかけさせないためにも事前に金額を確認しましょう。
遺品整理を行う方法には何がある?
遺品整理を行う方法は以下の2通りです。
- 自分たちで行う
- 遺品整理業者に依頼する
各方法について解説します。
自分たちで行う
遺品整理を自分たちで行うメリットは、自分たちのペースで遺品整理の作業を進められることです。遺品を1点ずつ仕分けすることで、故人に対する気持ちの整理もできます。また、業者に依頼しない分、費用を抑えることが可能です。
一方、遺品整理を自分たちで行うデメリットは、時間や労力がかかってしまうことです。形見分けが難しい大型の不用品やゴミが多い場合、仕分けと清掃にかなり時間がかかってしまいます。また、遺品を見て悲しみや辛さが込み上げてしまい、作業が滞ってしまう可能性もあるでしょう。
遺品整理業者に依頼する
遺品整理を業者に依頼するメリットは、作業員が複数人で対応するため、スムーズに作業を進められることです。また作業員が遺品を仕分けしている間に、遺族は別の作業に集中することもできます。そして不用品回収も行っている業者に依頼すれば、自分で不用品を運ぶ手間を省くことが可能です。
一方、遺品整理を業者に依頼するデメリットは、自分たちで作業した場合よりも費用がかかってしまうことです。費用は各地域や業者によって異なるため、地域ごとの費用相場を調査し、依頼内容やスケジュールを確認したうえで条件に合う業者を選びましょう。
形見分け前の遺品整理なら「ミライルまごころサービス」がおすすめ
ミライルまごころサービスの特徴は以下の3つです。
- 不用品と形見になるものを確認しながら仕分けてくれる
- 形見にできない高価なものも買い取ってくれる
- 業界最安値レベルの料金を事前に提示してくれる
各特徴について解説します。
不用品と形見になるものを確認しながら仕分けてくれる
ミライルまごころサービスでは、形見になるものと不用品を確認しながら丁寧に仕分けいたします。スタッフがお客様に確認をせず、遺品を勝手に処分することはないのでご安心ください。
また、当日の立ち会い不要で遺品整理の作業を進めることも可能です。事前にお部屋の状態やお打ち合わせを済ませたうえで、遺品の仕分けや不用品の回収なども承ります。お仕事や家庭の事情で立ち会いできない方や、遠方にお住まいの場合はぜひご相談ください。
形見にできない高価なものも買い取ってくれる
ミライルまごころサービスでは、家具家電や美術品・骨董品などの形見分けするには難しい品を買取いたします。遺品整理の作業中に査定してほしい品を見つけたら、その場で査定し現金での買取が可能です。
もし作業前に買取希望の品があれば、事前にお伝えいただくことでより正確な金額を提示できます。また買取金額は費用に充当できるため、少しでも費用を抑えたい方はぜひ買取をご検討ください。
業界最安値レベルの料金を事前に提示してくれる
ミライルまごころサービスでは、業界最安値レベルの料金を見積もりの段階で提示いたします。見積もりは無料で対応可能で、出張費なども一切かかりません。お忙しい方の場合は、お電話にて作業にかかる想定金額をお伝えすることもできます。
そしてスタッフが見積もりを提示した後に、追加料金を請求することはありません。見積もり金額に納得いただいたうえでご契約となるため、不明瞭な点がないようにスタッフが項目ごとに詳細を丁寧に説明させていただきます。
\まずは無料でお問い合わせください/
- 24時間365日対応!平日&土日祝は同料金でいつでも安心。
- 遺品整理士在籍。プロが大切な遺品を丁寧に仕分けします。
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整理した後の遺品・形見の処理に困った時の対処法
遺品整理や形見分けをした後、不要となった遺品・形見を処理する方法として以下の5つが挙げられます。
- フリマアプリで販売する
- 質屋やリサイクルショップ等で買い取ってもらう
- お焚き上げで供養する
- 不用品回収サービスに引き取ってもらう
- 地域のゴミ出しルールに従って処分する
故人が集めていたグッズやコレクションなどの場合、フリマアプリに出品することで売れる可能性があります。同様に、質屋やリサイクルショップなどで買い取ってもらうことも可能です。
もし遺品や形見の品が汚れていたり、壊れていたりする場合は、お焚き上げで供養する方法もあります。お焚き上げできない遺品や形見であれば、不用品回収サービスに引き取ってもらうか、地域のゴミ出しルールに従って処分してください。
遺品整理・形見分けの準備はミライルまごころサービスにおまかせください
遺品を形見分けする際は、親族間のトラブルを回避するために「形見を受け取る人」と「受け取る品」を明確にしましょう。また目上の方に形見分けする行為は、一般的にマナー違反とされているためご注意ください。
そして現金や高価なものを形見分けする場合は、相続税が発生します。生前に形見分けした場合は贈与税が発生する可能性があるため、事前に形見分けする品の金額を調査しましょう。もし相続税・贈与税が発生する場合は、法律に従って申告したうえで正しく納税してください。
もし遺品整理・形見分けでお困りであれば、ミライルまごころサービスにお任せください。遺品整理士の資格を持っているプロが遺品の仕分けや保管方法などについて丁寧にサポートいたします。まずはお気軽にご連絡ください。