生前整理の進め方は?やることリストやメリット・デメリットも紹介
生前整理を自分たちで進める際は、残すものと捨てるもので仕分けたり、不用品を運び出したりと、時間や体力の負担が大きくかかります。手間をかけずスムーズに作業を進めるなら、生前整理に対応した業者に依頼するのがおすすめです。
本記事では、生前整理の進め方やメリット・デメリットについて詳しく紹介します。また生前整理をプロの業者に依頼する際の進め方も紹介するので、業者選びでお困りの方はぜひ参考にしてください。
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生前整理とは?
生前整理とは、自身が所有している財産や遺品となる物(衣類や書籍など)を生きている間に整理することです。
生前整理の概要について以下の項目にまとめました。
- いつから・どの年齢から始めるのか
- 遺品整理や老前整理との違い
- 生前整理のメリット
- 生前整理のデメリット・問題点
各項目を詳しく解説します。
いつから・どの年齢から始めるのか
生前整理を進めるタイミングや年齢に、明確な基準は設けられていません。生前整理を進めるタイミングは、人によって異なるためです。
一般的には以下のようなタイミングで、生前整理を進める方が多いとされています。
- 定年退職をしたとき
- 引越しをしたとき
- 老後の生活を考えたとき
- 病気にかかってしまったとき
上記以外の理由でも、自身が思い立ったタイミングで生前整理を進めましょう。
遺品整理や老前整理との違い
生前整理と遺品整理・老前整理は、目的や実施する人が違います。それぞれの違いについて、以下の表にまとめました。
目的 | 実施する人 | |
---|---|---|
生前整理 | 自身が亡くなったあとに、遺族に負担を掛けないように遺品となるものを整理すること | 当人 |
遺品整理 | 故人が亡くなったあとに、故人が所有していた物を整理・処分すること | 遺族 |
老前整理 | 老後の生活に備えて、体力のあるうちに身の回りにある物を整理すること | 当人 |
生前整理のメリット
生前整理のメリットは以下のとおりです。
- 部屋が整えられて気持ちがすっきりする
- 相続の準備ができる
- 万が一のときに備えられる
- 遺族が片付けを行う負担を軽減できる
生前整理を行うことで身の回りにある物を整理できるため、部屋がきれいになり気持ちが晴れやかになります。遺族に相続するものをまとめておくと、スムーズに手続きを行えるでしょう。
また、生前整理を行なっておくことで、万が一のときにも遺族が片付けを行う負担を減らせます。
生前整理のデメリット・問題点
生前整理のデメリットや問題点は以下のとおりです。
- 時間がかかってしまう
- 体力面の負担が大きい
- 不用品の処分に費用がかかる場合がある
- 悪徳業者に依頼するとトラブルに巻き込まれる可能性がある
生前整理では大量の荷物を仕分けたり、処分したりするため、一人で作業すると時間がかかります。また、体力面の負担も大きく、予定通りに生前整理が進まない場合もあるでしょう。
また、大型の家具家電などを処分する際は費用がかかります。各地域で定められたゴミ出しルールを確認しながら、処分を進めなければなりません。
近年は生前整理に対応した業者も増えてきましたが、中には悪徳業者も存在します。トラブルに巻き込まれないためにも、信頼できる業者であるか見極めることが大切です。
生前整理の進め方・やることリスト
生前整理の進め方・やることリストは以下のとおりです。
- 残すものと捨てるものを区別する
- 貴重なもの・買取に出すものをまとめる
- 財産の目録を作成する
- エンディングノートを作る
- 遺言書・遺書を書く
各項目を解説します。
1.残すものと捨てるものを区別する
生前整理を進める際は、自身が所有している物の中から、残すものと捨てるものを区別しましょう。以下の表を参考に、所有しているものを区別してください。
残すもの | 捨てるもの |
---|---|
普段から使用している家具家電 日用品(衣類や食器) 思い出の品(写真や手紙など) 重要な書類(契約書など) 通帳やキャッシュカード 貴金属や骨董品 雑誌や書籍 家族が大切に扱っていたもの | 汚れている衣類 壊れている家具家電 その他、不用であると判断したもの |
2.貴重なもの・買取に出すものをまとめる
残すものと捨てるものを区別したあとは、残すものの中から貴重品・買取に出すものをまとめます。以下の表を参考に、貴重なものと買取に出すものをまとめてください。
貴重なもの | 買取に出すもの |
---|---|
重要な書類(契約書など) 通帳やキャッシュカード 貴金属や骨董品 | 今後使用予定のない家具家電 着用する予定のない衣類 使用していない食器 長年読んでいない雑誌や書籍 |
3.財産の目録を作成する
貴重品やそれ以外のものを区別したあとは、所有している財産の目録を作成しましょう。目録を作成しておくと、遺族へ相続する際にスムーズに手続きを行えます。
目録に記載する財産は、相続税が発生するものを対象に記載しましょう。相続税の対象となるものは以下のとおりです。
- 預貯金
- 有価証券などを含む金融資産
- 高価な貴金属(金、宝石など)
- 土地
上記以外にも、相続税が発生する財産はあります。詳しくは国税庁のホームページを確認ください。
4.エンディングノートを作る
自身が所有しているものを整理したあとは、エンディングノートを作成しましょう。エンディングノートとは、自身に関する情報や亡くなったあとの葬儀に関する要望を記載するノートのことです。
エンディングノートは、親族や友人に対するメッセージも記載できます。病気や老化による判断力低下が懸念される場合は、介護や医療に関する要望を記載することも可能です。
なお、エンディングノートには、遺言書のような効力はありません。遺族同士がトラブルにならないためにも、財産に関する内容は遺言書を作成しましょう。
5.遺言書・遺書を書く
エンディングノートを作成したあとは、遺言書・遺書の作成を進めます。遺言書とは、自身が亡くなったときに財産をどのように配分してほしいのか要望を記載した法的効力のある文書のことです。
遺言書は、法律に従って記載する必要があります。正しい方法で記載しなければ、遺言書に記載された内容が無効となるため注意しましょう。
正しい遺言書の書き方については、政府が発信している以下のホームページを確認ください。
参照:知っておきたい遺言書のこと。無効にならないための書き方、残し方 | 政府広報オンライン
生前整理をする際の注意点・ポイント
生前整理をする際の注意点・ポイントは以下のとおりです。
- 家族・親族に生前整理を始めることを伝える
- 短時間で一気にやらない
- 処分に迷う物品があれば後回しにする
- 無理に自分たちにやらずにプロの業者に依頼する
各注意点・ポイントを解説します。
家族・親族に生前整理を始めることを伝える
スムーズに作業を進められるように、家族・親族に対して生前整理を始めることを伝えましょう。一人で作業するのは時間と体力面の負担が大きくなるため、家族・親族に協力してもらうことが大切です。
また、家族・親族と一緒に生前整理に取り組むことで、今後の生き方について直接共有することもできます。エンディングノートや遺言書を保管する場所を共有しておけば、万が一の事態でも家族・親族がすぐ確認できるため安心です。
短時間で一気にやらない
生前整理を進めるときは、短時間で一気にやらないように心掛けましょう。短時間で作業を進めてしまうと焦りがでてしまい、大切なものを誤って捨ててしまう可能性があるためです。
また、短期間に集中して作業を進めてしまうと、体力面の負担が大きくかかります。身体に負担をかけず生前整理を進めるためにも、日頃からコツコツと作業を進めたり、長期間のスケジュールを決めたりしましょう。
処分に迷う物品があれば後回しにする
処分に迷うものがあれば後回しにすることも、生前整理を進める際のポイントです。思い出の品を見て懐かしむことは悪いことではありませんが、作業が滞ってしまう可能性があります。
処分に迷うものがあれば、無理に手放す必要はありません。一旦時間をおいたり、保管する場所を変えてみたりすることで、気持ちを切り替えて処分できる場合もあります。
無理に自分たちにやらずにプロの業者に依頼する
自分たちで生前整理を進めることが難しい場合は、プロの業者に依頼しましょう。自分たちで生前整理を進めると荷物が多くて処分に時間がかかったり、どこから片付けを進めたらいいのかわからなかったりする場合も多いです。
生前整理に関する知識をもった業者に依頼すれば、荷物の仕分け方や処分までスムーズに作業を進められます。業者に依頼するため費用は発生しますが、時間や体力的な負担はかかりません。
生前整理をプロの業者に依頼する際の進め方
生前整理をプロの業者に依頼する際の進め方は以下のとおりです。
- 生前整理業者に出張見積もりをお願いする
- 相見積もりを取って依頼する業者を決める
- 重要なもの・不要なものを分類してゴミを運び出す
- 部屋のクリーニング・清掃を行う
- 部屋の状態を確認してから料金を支払う
各項目を詳しく解説します。
1.生前整理業者に出張見積もりをお願いする
生前整理の業者を決定する前に、出張見積もりを依頼しましょう。出張見積もりでは、実際に自宅の中を確認したうえで、正確な見積もり額を提示できます。
また、業者のスタッフが訪問するため、少しでも気になることや不安なことがあれば直接確認することも可能です。業者によって出張見積もりが有料の場合があるため、依頼する前に事前に確認しましょう。
2. 相見積もりを取って依頼する業者を決める
生前整理の業者を決める際は、相見積もりを取りましょう。相見積もりを取って、複数社の見積もりを比較・検討できると、自分の条件に合う業者を見つけられます。
相見積もりを取る際は、同じ条件で見積もり依頼することが重要です。自分たちの条件にぴったりな業者を見つけたら、生前整理の契約を進めてください。
3. 重要なもの・不要なものを分類してゴミを運び出す
生前整理の作業当日は、重要なもの・不要なものを分類したあとにゴミを運び出します。作業中に誤って重要なものを捨てないように、重要な書類や貴重品などは業者が来る前に別の場所へ移動しましょう。
また、生前整理業者の中には、現地で買取を実施してくれる場合もあります。買取できそうな不用品があれば、あらかじめリストアップしておくと作業をスムーズに進められます。
4. 部屋のクリーニング・清掃を行う
所有物の仕分けやゴミの運び出しを終えたら、部屋のクリーニング・清掃を実施します。ハウスクリーニングに対応している業者であれば、自分で部屋を清掃しなくても済むため便利です。
なお、生前整理業者によっては有料サービスの場合があります。部屋のクリーニング・清掃が契約内容の範囲に含まれているか、事前に確認しましょう。
5. 部屋の状態を確認してから料金を支払う
すべての作業が完了したら、部屋の状態を確認しましょう。契約内容通りに作業ができているか確認したうえで、もし不備な点があればスタッフに伝えてください。
作業内容に問題がなければ、料金の支払いを済ませて完了です。料金の支払い方法は生前整理業者によって異なるため、あらかじめ確認しましょう。
生前整理業者を選ぶ際のポイント
生前整理業者を選ぶ際のポイントは以下のとおりです。
- 追加料金が発生しないか確認する
- 住んでいるエリアの料金相場と比較しておく
- 一般廃棄物運搬許可の資格を持っているかを調べる
各ポイントを解説します。
追加料金が発生しないか確認する
優良な生前整理業者を選ぶなら、追加料金が発生しないか確認しましょう。業者によっては、生前整理の作業を終えた後に追加料金を提示される可能性があります。
法外的な料金を請求されるケースもあるため、契約前に契約料金の確認しておくと安心です。
住んでいるエリアの料金相場と比較しておく
コスパの良い生前整理業者を選ぶ際は、住んでいるエリアの料金相場と比較しましょう。全国的な生前整理の料金相場について、「みんなの遺品整理」を参考にミライルで独自の調査を行いました。
間取り | 1K | 1DK | 1LDK | 2DK | 2LDK | 3DK | 3LDK | 4LDK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
生前整理の 料金目安相場 | 34,031円〜 | 55,353円〜 | 75,137円〜 | 101,142円〜 | 124,808円〜 | 151,334円〜 | 173,836円〜 | 216,922円〜 |
引用元:みんなの遺品整理
生前整理の料金は、一般的に間取りによって設定されていることが多いです。ただし、業者が回収・処分する不用品やゴミの量が多い場合は、トラックの積載量や作業人数が変化するため料金が高くなる可能性があります。
一般廃棄物運搬許可の資格を持っているかを調べる
生前整理で大型家具・家電やゴミの処分を依頼する際は、一般廃棄物運搬許可の資格を持っているかを調べましょう。家庭から出たゴミや不用品を回収・処分する際は、市町村の許可が必要です。
一般廃棄物運搬許可の許可を持っていない場合は、法律違反となります。トラブルに巻き込まれる可能性もあるため、業者に依頼する際は一般廃棄物運搬許可の資格を持っているか確認しましょう。
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- 24時間365日いつでも依頼可能
- 見積もり提示後の追加料金は一切発生しない
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